「高校サッカーの時代が変わる」 流経大柏の名将が予言する“2、3年後の選手権”の姿
2年連続ベスト4進出に導いた本田監督は、プレスから技術の時代への変化を予言
「高校サッカーの時代が変わる」
流通経済大柏(千葉)は5日、第97回全国高校サッカー選手権の準々決勝で秋田商(秋田)を1-0で破り、2年連続ベスト4進出を果たした。試合後、本田裕一郎監督が語ったのは、今後高校サッカーが迎えるであろう“変革”だった。
フクダ電子アリーナで行われた秋田商戦は、まさにプレッシングの応酬だった。2回戦の徳島市立(徳島)戦、3回戦の星稜(石川)戦もハイプレスによる一進一退の展開から、最終的にはセットプレーのチャンスをものにして競り勝ってきた。試合の流れから崩すことを許さない激しさが、毎試合続いていた。
本田監督は今大会、勝ち上がるチームの特徴として「プレスが例年以上に速い」ことを挙げ、高校サッカーにおけるプレッシングはもはや必須条件だと指摘している。
確かに今大会は各チームの選手に自身の武器について尋ねると、その多くから「ハードワーク」という答えが返ってきた印象が強い。どのチームも日々の練習から血の滲むような努力を徹底してきた賜物だろう。そのうえで、そのハードワークが主体となる時代は間もなく終焉を迎えることを予言している。
「プレスが軸となるスタイルは、これから2、3年続くと思うが、その後は、そのプレスを攻略するための、技術の時代がやってくる。今の高校サッカーはドカ蹴りのイメージが強いと思うが、ボールをしっかりとつなぐ技術が中心となる時代がやってくると思っている。プレスをかけられたうえで、それをかいくぐれる技術が“本物の技術”ですね」
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