奇跡の一撃に狂喜乱舞のクロップ、“全力疾走”を謝罪 「止まろうとした時にはもう…」
エバートンとのダービーで後半ATに劇的決勝弾 得点直後にピッチへ侵入、GKアリソンと抱き合う
リバプールは現地時間2日にホームで行われたプレミアリーグ第14節、エバートンとの“マージーサイド・ダービー”を1-0で制した。リバプールのユルゲン・クロップ監督は、後半アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールが決まった瞬間、歓喜のあまりピッチ内に入り、ブラジル代表GKアリソンの元へ全力疾走し抱きしめた。この行動について、同監督は試合後に謝罪したと英公共放送「BBC」が報じている。
ドラマが生まれたのは、両者スコアレスのまま迎えた後半AT6分だった。ハーフウェーライン手前の自陣で得たFKからGKアリソンが前方に軽くボールを出し、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドがゴール前にロングパスを送る。これは相手DFが頭でクリアしたが、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがすかさずボレーでゴールを狙ったがキックミスとなり、ボールは高く上がって大きな弧を描きながらクロスバー付近へと飛んだ。
これをエバートンのイングランド代表GKジョーダン・ピックフォードがジャンプして防ぎにいったがキャッチできず、クロスバーの上を二度叩いたボールはそのまま手前へと落ち、待ち構えたベルギー代表FWディヴォック・オリジが頭で押し込んだ。
“奇跡”のような一撃が決まった瞬間、クロップ監督はテクニカルエリアから飛び出し、GKアリソンの元へ一直線。跳び上がりながら抱擁を交わすと、右手でガッツポーズを作ってベンチへ駆け足で戻り、スタッフらとも歓喜を爆発させた。
ルール上は「特別な状況」でない限り、監督がベンチ前のテクニカルエリアを出てピッチに入ることは禁止されている。同監督は試合後、自身の行動を反省していると述べた。