武藤の決断は正解か!? チェルシーが大量33選手を期限付き移籍で放出

欧州各国クラブで武者修行

 プレミア王者チェルシーが、今夏の移籍市場終了時点で欧州各国に大量33選手をレンタル移籍で修行に出していることが大きな話題となっている。英地元紙「デイリー・メイル」が報じた。
 チェルシーは今夏の移籍市場の終盤、ナポリへと放出されたMFナサニエル・チャロバーを含む7選手が期限付き移籍でチームを去った。これで33人が武者修行の旅に出たことになる。移籍先はイングランド国内から、オランダ、イタリア、ポルトガル、ベルギー、トルコ、フランス、ドイツ、ボスニアヘルツェゴビナと広がっている。
 33人の中には、ユベントスに移籍したコロンビア代表FWフアン・クアドラード、トルコ強豪トラブソンズポールに移籍した元ドイツ代表MFマルコ・マリン、ローマに移籍したエジプト代表FWモハメド・サラーという有名所から若き逸材までさまざまなタレントがいる。
 最多の修業先リーグはイングランド国内でプレミアリーグとチャンピオンシップ(2部相当)を含めて10人。クラブ単位では提携関係にあったオランダのフィテッセの5選手となっている。
 放出されたタレントの全てがチェルシーのトップチームに戻り、スタンフォードブリッジで活躍できるわけではない。才能を発揮できずに消えていく早熟の天才もいれば、今夏に注目を浴びたベルギー代表MFケビン・デ・ブライネのような例もある。
 デ・ブライネはチェルシーに移籍後、ゲンク、ブレーメンとレンタル先で結果を出し、トップチームへと戻った。だが、ジョゼ・モウリーニョ監督に起用されず、ヴォルフスブルクに売却され、そこでブンデスリーガの年間最優秀選手に選出された。そして今年、強敵マンチェスター・シティが、移籍金100億円で獲得したという経緯もある。
 チェルシーは、FC東京からマインツへ移籍した日本代表FW武藤嘉紀の獲得に乗り出していた。だが、移籍後、修行の旅に出ることが既定路線とリポートされていた。「かわいい子には旅をさせろ」という格言もある。だが、ハノーバー戦で2得点を決めた武藤は、プレミア王者で待ち受けていた欧州各国を巡る修業の道を回避したことは正しい選択だったのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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