中島翔哉、理想の移籍先は? 恩師が語る「新天地の条件」と「驚きの選択」への期待

森保一監督率いる日本代表にも、新体制発足から3カ月連続で招集されエースナンバーの10番を託された中島翔哉【写真:Getty Images】
森保一監督率いる日本代表にも、新体制発足から3カ月連続で招集されエースナンバーの10番を託された中島翔哉【写真:Getty Images】

FC東京と富山で“師弟関係”の安間氏が思い描く未来像「翔哉には積極的なリーグが合う」

 ポルティモネンセの日本代表MF中島翔哉は、ポルトガル挑戦2年目の今季もリーグ戦8試合で4得点3アシストと好調をキープしている。10月には国内の名門スポルティングCP相手に2ゴール2アシストの大活躍を見せ、海外メディアでは移籍の噂がたびたび浮上。「違約金4000万ユーロ(51億円)」「推定市場価格1500万ユーロ(約19億3300万円)」とも報じられるなか、2014年のカターレ富山時代は選手と監督、2015年から海外移籍するまではFC東京で選手とコーチとして信頼関係を築いた安間貴義コーチ(兼FC東京U-23監督)は、「驚きの選択をしてほしい」とメッセージを送った。

 中島は2017年8月、FC東京からポルティモネンセに期限付き移籍。1年目からいきなり公式戦10得点13アシストと強烈なインパクトを残し、シーズン終了後には完全移籍が決まった。日本人選手の海外移籍はドイツやベルギー、オランダを第一段階とするケースが多く、ポルトガルは比較的“マイナー路線”と言えるだろう。しかし、安間コーチは「ポルトガルのイメージは以前からあったはず」と明かす。

「ポルトガルはどんどん勝負していく国で、仕掛け合うリーグ。実は、富山の時にはよくベンフィカを中心にポルトガルリーグのビデオを見せていました。イメージもあるから、ポルティモネンセだったんじゃないかと思っています。そうでなければ、いきなりポルトガルはイメージするのが難しい。翔哉にはああいう積極的なリーグが合いますね」

 日本での6年間で一度も二桁得点を達成したことがなかったなか、1年目から10ゴールを挙げ、今季もすでに4ゴールをマーク。得意のドリブルやチャンスメイクに加え、決定力が目を引くが、安間コーチによれば中島は日本と海外での“1点の重み”の違いを感じていたという。

「翔哉は、Jリーグの1点と海外の1点は全然違うと言っていました。海外で1点を取ると、ヨーロッパに知れ渡る。ましてスポルティングからとなれば、なおさらですよね。1点の重みが違うのは、向こうに行ってみないと分からない。現場力の高い翔哉だからこそ、早くから結果が出せているんだと思います」

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