「世界基準の才能」と絶賛! 日本代表「ベネズエラ戦出場15選手」を金田喜稔が査定

日本代表「ベネズエラ戦出場15選手」を金田喜稔が査定【写真:Getty Images】
日本代表「ベネズエラ戦出場15選手」を金田喜稔が査定【写真:Getty Images】

解説者が“プロ目線”で5段階評価 南野は「常に得点の匂いがする選手になった」

 日本代表は16日に国際親善試合ベネズエラ戦に臨み、1-1の引き分けに終わった。新体制4試合目となった一戦で、森保一監督は10月のウルグアイ戦(4-3)から3選手を入れ替え、GKにA代表デビューとなるシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)、最終ラインに東京五輪世代のDF冨安健洋(シント=トロイデン)、“森保チルドレン”の一人であるDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)を起用した。

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 そのなかで日本は、前半に酒井宏樹(マルセイユ)が先制点を決めるも終盤にPKで失点し1-1のドロー。新体制発足からの無敗は継続も、連勝は「3」でストップした。

 この一戦を、エキスパートはどのように見たのか。1970年代から80年代にかけて「天才ドリブラー」としてその名を轟かせ、日本代表としても活躍した金田喜稔氏が、ベネズエラ戦に出場した全15選手を5段階で評価(Aが最高、Eが最低)。PKで1失点を喫したものの、守備陣の新星には称賛の言葉を並べた。

  ◇    ◇    ◇

<FW>
■大迫勇也(ブレーメン/→後半23分OUT)=B

 周囲の選手の能力を引き出す動きや巧みなボールキープは、この試合でも安定していた。前線からの守備もしっかりこなすなど、パフォーマンス自体は悪くなかった。だがブレーメンでいろいろなポジションで起用される影響もあるのかもしれないが、シュート0本は物足りない。日本のセンターフォワードとして、やはりゴールは求めたい。

<MF>
■南野拓実(ザルツブルク/→後半32分OUT)=B

 4試合連続ゴールこそ奪えなかったが、シュートに対する意識、チームとしてシュートを生み出すための走り込みはできていた。現代表チームのゲームメーカーは両サイドハーフで、トップ下の南野はセカンドストライカーとして、大迫と連動しながらいかにシュートシーンを生み出せるかがポイントになるが、その部分はベネズエラ戦でも十分やれていた。クラブでもゴールを決めている勢いは感じたし、常に得点の匂いがする選手になった。守備時にプレスをかけるタイミング、迫力も評価したい。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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