日本代表10月シリーズ“出場22人査定” 「キレキレの選手」と「物足りない選手」は?

パナマ戦で2試合連続ゴールの伊東もアピールに成功した一人だろう【写真:Getty Images】
パナマ戦で2試合連続ゴールの伊東もアピールに成功した一人だろう【写真:Getty Images】

2列目は“キレキレ組”がひしめくセクション 日本代表の十八番となる形も披露

■2列目
◎ 南野拓実(ザルツブルク) 2試合(156分)・3得点/シュート:6本
◎ 中島翔哉(ポルティモネンセ) 1試合(87分)・0得点・1アシスト/シュート:4本
◎ 堂安 律(フローニンゲン) 2試合(99分)・1得点/シュート:2本
○ 伊東純也(柏) 1試合(81分)・1得点/シュート:2本
△ 原口元気(ハノーファー) 1試合(90分)・0得点/シュート:1本

 “キレキレ組”がひしめくセクションだ。パナマ戦1ゴール、ウルグアイ戦2ゴールの南野は、9月のコスタリカ戦から3戦連発と絶好調。シュート6本で3ゴールの決定力もさることながら、絶妙なポジション取りと卓越したターンが際立つ。FWとトップ下の二役をこなす1.5列目で、不動の存在にのし上がりつつある。

 ドリブルで脅威を与えたのが中島だ。細かいステップを刻みながら、ラツィオに在籍するウルグアイ代表DFマルティン・カセレスを翻弄。また南野に絶妙なパスを通してゴールを演出した。長友をおとりに使ったカットインからのシュートやパスは、日本代表の攻撃における“十八番”となりそうだ。

 堂安は圧倒的なキープ力を見せつけ、積極的にドリブル突破する姿勢も光った。酒井との鮮やかなワンツーから華麗なフェイントでゴールを流し込み、強烈な左足ミドルで南野のゴールも誘発。その強気なプレーで観る者を魅了しており、南野、中島に比肩する存在感を放った。

 パナマ戦で2試合連続ゴールの伊東もアピールに成功した一人だ。コンビネーションでの打開には課題を残すが、チーム屈指のスピードは随所に見せた。その武器を効果的に使いながら、連係で崩す回数を増やせれば評価はさらに高まるだろう。伊東とは逆の左サイドハーフでパナマ戦出場の原口は、後半からエンジンがかかり、ドリブル突破からゴールの起点となった。中島に比べると打開力やチャンスメイク力が落ち、本来の能力を考えると物足りなさは否めない。

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