独代表フンメルス、なぜ沈黙? エジル代表引退で初発言「論点が一つではなかった」

エジル(左)のドイツ代表引退について、フンメルス(右)が初めてコメントした【写真:Getty Images】
エジル(左)のドイツ代表引退について、フンメルス(右)が初めてコメントした【写真:Getty Images】

ロシアW杯後にMFエジルが代表引退の声明、静観していたフンメルスが初めてコメント

 MFメスト・エジル(アーセナル)がドイツ代表から事実上の引退を表明して1カ月以上が経ち、ドイツ代表DFマッツ・フンメルス(バイエルン)がこの件について口を開いた。ドイツ誌「キッカー」に語った内容をドイツ放送局「Sport1」が伝えている。

 エジルはロシア・ワールドカップ(W杯)前に同じトルコ系ドイツ人のMFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)とともに、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会合の場を持ち、大統領が党首を務める公正発展党がその写真を公表した。

 ドイツではエルドアン大統領がトルコ国内で行った政治的弾圧が大きく非難されており、その大統領と面会した二人には批判的な視線が向けられることになった。二人の忠誠心を疑い、代表から外すべきだという声を上げた政治家もおり、国を巻き込んでの大騒動に発展した。

 その後、ドイツはW杯本大会で史上初のグループリーグ敗退。エジルは“戦犯”扱いされるなか、現地時間7月22日に自身の公式ツイッター上で3部構成の声明を発表した。声明では、DFBのラインハルト・グリンデル会長を名指しして、同連盟からサポートを得られなかったことを告白。そのうえで「人種差別され、見下されているという感情を抱いたまま代表でプレーすることはもうない」と代表引退を発表した。

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