チャレンジなでしこが始動 佐々木監督の東アジア杯への思いとは

リオ予選に向けた強化

 なでしこジャパンの佐々木則夫監督は、8月1日からの東アジアカップに向けた記者会見に臨み、大会への思いと、初戦の北朝鮮との一戦に対する警戒感を語った。
「東アジアカップはいよいよ始まるが、この武漢は私にとっては6年前にU-19の選手権で優勝した、非常にいい思い出がある都市。前回は優勝を逃している。なんとか、新鋭の選手とともに優勝を目指して頑張っていきたい」
 なでしこメンバーが集結してから約1週間で臨む大会になるが、リーグのゲーム後に集合しているだけに強い負荷は掛けられない。コンディション調整をしながらチームを作っていくことになるだろう。ただし、指揮官はチームの仕上がりに手応えを得ている。
「実質的には、トレーニングは1日間、午前と午後にやっただけ。ただ、非常にハードなトレーニングに対する取り組む姿勢が非常に良かった。いずれの国も次のリオ五輪を目指している。その中で、選手にはピッチに立つ競争意識、前向きなことを求めたい。そこはトレーニングでも良かったし、さらにチャレンジしてくれると思う。多少未知数なところもあるが、僕も楽しみ」
 自らが「チャレンジなでしこ」と命名したとおり、今回のメンバーは若手が中心になる。澤穂希(INAC)、宮間あや(岡山湯郷)の新旧キャプテンや、大儀見優季(ボルフスブルク)、熊谷紗希(リヨン)といった海外組の攻守の要も不在だ。女子ワールドカップカナダ大会でジョーカーになった岩渕真奈(バイエルン・ミュンヘン)も招集していない。指揮官は、「W杯において、かなり出場時間が長い選手たちがいる。次のリオに向けて、若い選手をこの大会で経験させて、リオ予選への強化に結びつけるのが大きな目的」だと、その意義を語った。

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