“コネ選出”批判から韓国史上“初快挙”へ G大阪FWファン・ウィジョに母国で称賛の嵐

「特級キラー」と爆発的な得点力を称える

 スポーツ紙「スポーツ朝鮮」も「“特級キラー”ファン・ウィジョのゴールラッシュ、主将ソン・フンミンの負担も軽減」との見出しで、エースFWソン・フンミン(トットナム)を救う活躍でチームを牽引していると伝えている。

 同紙は「正確な決定力に加え、中盤まで下がっての守備、ディフェンダーにも当たり負けせず、サイドからの突破でスペースも多く作り出した。ハットトリックだけでなく、PKまで奪い、実際には一人ですべてゴールを作り出した」と称賛。さらに「多少、守備に不安を抱えていたが、もしこれだけの得点力がなければ、すでに韓国代表は崩れていたに違いない」と、その存在の大きさを改めて認めていた。

 ファン・ウィジョは、グループリーグ第1戦のバーレーン戦(6-0)でもハットトリックを達成しており、ウズベキスタン戦で今大会二度目を記録。これは各年代の韓国代表を含めて、韓国史上初のことだ。

 29日の準決勝では、グループリーグで日本を1-0で破ったU-23ベトナム代表と対戦する。ファン・ウィジョが再び爆発し韓国を救うのか、その活躍に注目が集まる。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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