堀江貴文氏が語る日本サッカーの可能性 「プレミアリーグにも負けない!」

現実的な設計図が必要

 そのためには、やはりもっともっと資金が必要です。その資金が無いためにまだ、魅力を持たせるための投資ができない。それが5年で17億円という金額になってしまったのだと思います。ただ、逆に言えば、これだけの投資でものすごいポテンシャルを手にすることができる。自分に十分な資金があれば間違 いなく投資対象ですよ。
 Jリーグには「こう変わっていくんだ」という夢を持ち、それに合わせた現実的な設計図を描けば、共感して投資してくれるところは必ずあります。ベンチャーキャピタルと同じですよ。その資金を元手に、世界一魅力のあるリーグに成長させていくんです。
 だからこそ、これまでにも言ってきたように、外資規制も外国人枠も撤廃するべきなんです。ウィンブルドン現象(※注)が起きてしまうかもしれませんが、それでもこのままでは日本サッカーはグローバルの競争に負けて、地盤沈下してしまいます。アジアのマーケットは急激に成長しているし、サッカーでも着実に実力をつけてきています。
 僕は、Jリーグには無限のポテンシャルがあると信じています。で も、残された時間はあまりありません。待ったなしですよ。
(※注 競技そのものは盛んだが、地元の選手が活躍しない状態。テニスのウィンブルドン選手権が外国人選手の参加も認めた結果、世界最高峰の大会となったものの、地元イギリス人選手が優勝から遠ざかってしまったことに由来する)
(サッカーマガジンZONE3月24日発売号に掲載)

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