ヤングなでしこ、U-20W杯初陣で1-0勝利 池田監督も称賛「ベンチでも感動した」

後半31分、林のループシュートで貴重な先制点

 日本の決定機は前半30分、左サイドからMF宮澤ひなた(日テレ・ベレーザ)が突破し、中央でFW宝田沙織(C大阪L)がヘディングで狙ったがクロスバーを直撃。跳ね返りをFW植木理子(ベレーザ)がつないで再び宝田が右足で合わせたが、これもクロスバーに当たった。さらに、その跳ね返りをアメリカのGKローレル・アイボリーごと宝田が押し込むも、これはファウルを取られた。

 逆に日本は同41分、アメリカFWソフィア・スミスにドリブル突破を許してペナルティーエリア内でシュートを打たれたが、GKスタンボー華が距離を詰め、センターバックコンビもスライディングでコースを消してゴールを許さず。両チーム我慢の展開となった前半は0-0で終えてハーフタイムを迎えた。

 日本の決勝ゴールは後半31分だった。左サイド約30メートルの距離から林が左足で思い切ってロングシュート。高く上がってループシュートになった一撃は、クロスバーをかすめてゴール内に吸い込まれ、貴重な先制ゴールになった。試合後に林は「最高に嬉しかった」と喜びを語った。

 日本は後半45分、アメリカの右コーナーキックからフリーで合わせられたヘディングがゴールに飛ぶ大ピンチを迎えたが、ライン上でDF牛島理子(INAC)がクリア。このまま1-0で逃げ切った日本は大会初戦で貴重な勝利を挙げた。池田監督は「選手たちがハードワークし、ベンチでも感動した」と試合を振り返り、決勝ゴールの林を「今、すごく調子が良い。攻守にすごく頑張ってくれた」と称えた。

 第2戦では、パラグアイを4-1で破ったスペインと対戦する。池田監督は「これから準備をしていきます」と気持ちを切り替えていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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