レジェンド澤の華麗なラストダンス 「最後のW杯としている」

不世出の天才が決勝アメリカ戦を前にラストを明言 連覇に全力

 長らく日本の女子サッカーを支えてきたなでしこジャパンの日本代表MF澤穂希(INAC)が5日(日本時間6日)の女子ワールドカップカナダ戦決勝戦アメリカ戦を前に改めて「最後のワールドカップ」と宣言。W杯連覇で華麗なキャリアの集大成とするつもりだ。
 ついに迎えた最終決戦でレジェンドはブラジル代表MFフォルミガと並び、サッカー史上最多タイの6度目のW杯出場を果たしたレジェンドは自らこう語った。
「自分の位置づけとしては、最後のW杯としている」
 7度目はない。決勝戦は世界一を懸けて戦う場であり、最後の舞台となる。日の丸が付いたユニフォームに袖を通した公式戦は、実に204試合。代表83ゴールは男女を通じて日本サッカー史上最多だ。日本人として初めてFIFA最優秀選手賞も受賞した世界最高のプレーヤーが、サッカー界最大の祭典で偉大なキャリアで最後の大舞台を迎えることになる。
 決戦前、最後のトレーニングを終えると澤は穏やかな表情でチームを見渡して言葉を紡いだ。
「今日は調整だけだったので、みんなも明日に向けて良い準備をしたという形でした。いよいよだなという思いもありつつ、みんなの中でどこかリラックスしています。ずっと緊張のままだと明日の試合に持たないので。本当にみんなチーム明るく練習を終えました」
 チームの明るさが、なでしこの大きな武器の一つだ。苦境に立たされても、プレッシャーにさらされても、笑顔で乗り越えていく。そんな明るくもたくましいメンタリティは、4年前に初優勝を果たした時と変わらない。
 「変わらず、ですね。4年前もそうでしたけど、決勝に向けて良い準備ができましたし、笑顔も多くリラックスいた雰囲気も感じられるので、いい方向に向かっていると思います。みんなと4年間で積み上げてきたものもあると思うので、選手もいい自信を持って臨めると思います」世界を驚かせて感動させた2011年ドイツ大会決勝の再現に向け、手応えを感じている。

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