川島がコートジボワールGKブバカル・バリーの印象を語る W杯初戦勝利に向けてさらに相手の分析を進める

 日本がベースキャンプを張るイトゥでの練習を終えた川島は、同じベルギーリーグでプレーする34歳の相手第1GKについてこう分析した。

「彼とは何回も対戦している。身体能力が高いし、シュートストップは素晴らしい。そんなに前に出てくるタイプではないが、シュートストップがいいので良いセーブを試合で何度も見せている。長くやっている分、経験のあるGKだと思う」

 身長180センチ、体重69キロとそれほど上背はないが、身体能力を生かしたシュートへの反応速度は高い。ただし、守備範囲は狭いというのだ。さらに、日本の門番は、個人的にも、すでにコートジボワールのスカウティングは進めている。

「個人の能力が高いし、良い選手が多い。個で打開できる選手がいるので、他と違ったゲーム展開になることも考えられる。いろいろと予測できないことも出てくると思うが、それにも対応していきたい」

 対戦国のDVDは、宿泊地のリラックススペースにあり、それぞれが映像を確認できるようになっているという。公式戦で何度も対決したことのある相手守護神の詳細なプレースタイルは、川島の口からチームメートに伝えていくことになるだろう。

 さらに、川島自身は、前回10年南アフリカW杯直前のスイス合宿でコートジボワールとの対戦経験がある。そのときの敗戦はいまだに鮮明な記憶として彼の頭の中に残っている。当時のコートジボワールの圧倒的な強さを、「4年前にやったときは衝撃的だったし、自分たちが考えている以上のプレーの質だった」と言う。

 しかし、川島は、4年間の日本代表の道のりにも自信を持っている。

「(現在の日本代表には)欧州でやっている選手が多い分、良い意味で前回以上に対応力は伸びていると思う。ただ、向こうも4年間でチームとしての完成度は上がっているはず」

 川島個人、そして、日本代表と、アフリカ最強のタレント軍団との差はこの4年間で縮まったのか。運命の初戦でその答えを導きだす。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
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