ザックジャパン不動のレギュラーとの定位置争い 森重真人のコートジボワール戦先発はあるか

 途中出場となったザンビア戦の後半30分、スルスルと攻撃参加すると、エリア内へとそのまま侵入した。対峙する相手DFを、鮮やかな切り返しで交わし、ゴール前に走り込んだ本田に完璧なボールを届けてアシストを記録した。

「あれは最初で最後のプレーだと思っている。いつの間にかアシストをしていたという感じ。もう一回、あんなプレーをしてやろうとは思わない」

 そう言って、チームメートから「モリゲターン」と形容されたワンプレーを苦笑いで振り返った。ただし、本人は謙遜するが、元々携えていた能力の一端が垣間見えたシーンだと言ってもいいだろう。

 サンフレッチェ広島ジュニアユースではFWとしてプレーし、広島皆実高校でボランチに転向。DFとなったのはプロ入り後のことで、指導した指揮官の多くは彼の守備力とともに、その攻撃的センスに舌を巻いてきた。だからこそ、あのプレーに驚きはない。ただし、それを本人が気に留めない理由は別にある。それは、あくまでもDFとしての評価を上げることに心を砕いてきたからだろう。

「大会初戦にピークを合わせることは重要だと思っている。でも、毎回が勝負なのでそんな余裕なんてないですね」

 

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