【データ分析】ハリルJ「最終戦」で拭えなかった疑念 “チグハグ感”が解任の決定打に?

「やろうとしたこと」と「できていたこと」の乖離

 この2試合のデータを通して見て取れるのは、ハリルホジッチ監督がやろうとしていたことと、日本代表がチームとしてできていたことが必ずしもマッチしていないということだ。

 マリ戦では、デュエルの面では十分な結果は得られていない。高い位置でのプレーはできていたが、そこでの精度は必ずしも高くなかった。両サイドの選手の攻撃への貢献も監督の狙い通りにはいっていなかった。

 マリ戦の反省から、裏を狙いながらもつなぐところはつなぐことを目指したウクライナ戦だったが、裏を狙うプレーも、つなぐプレーもどちらにおいてもウクライナに後れを取った。デュエルにおけるデータは良かったが、それだけデュエルの状況に陥るシーンが多かったということでもあり、手放しでは喜べない。前線の4枚を全て入れ替えて臨んだ試合だったが、両翼のうち右サイドの本田は高い位置で羽ばたくことはなく、中盤のゲームメークに多くの時間を割いた。

 この2試合で唯一の光明は、途中交代で切り札としての役割をこなした中島のプレーだったように思う。

 欧州遠征を終えてハリルホジッチ監督は解任された。これは事実であり、覆ることはない。W杯を目前に控えたなかでのチグハグ感、それは単なる感覚ではない。データから浮かび上がった事実として見た場合、「大丈夫だろうか?」という疑問が浮かぶのは自然な流れとも言える。最終的に“継続不可”というのが日本サッカー協会の判断であり、それを少しでも良い方向へ導くために西野朗新監督を選んだことになる。

 W杯直前の監督交代は、果たして日本に良い結果をもたらすのか、それとも崩壊への道を歩むのか。テストの意味合いが色濃かったとはいえ、データを見る限り3月時点の日本代表に本大会で旋風を巻き起こす予感はなかった。

analyzed by ZONE Analyzing Team

データ提供元:Instat

(Football ZONE web編集部)

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