日本代表「ポジション別最新序列」 ロシアW杯“23人枠”を巡るサバイバルの行方は?

浮き彫りとなった負傷中の吉田と酒井宏の“不動ぶり”

■センターバック(予想:4枠)
◎ [→] 吉田麻也(サウサンプトン)
◎ [→] 槙野智章(浦和) ※
◎ [→] 昌子 源(鹿島) ※
〇 [→] 植田直通(鹿島) ※
△ [↑] 森重真人(FC東京) ※
△ [↓] 三浦弦太(G大阪)
△ [↓] 谷口彰悟(川崎)

 負傷離脱していた吉田は3月遠征に帯同せず、槙野が2戦フル出場、昌子(マリ戦)と植田(ウクライナ戦)の鹿島コンビがそれぞれ1試合ずつ出場した。本職のCBで起用された植田はその点で一歩前進だが、アピールできたとは言い難い。また、1年ぶりに代表招集の森重は3月シリーズで出番が訪れなかったが、招集の事実を考慮すると序列的に三浦、谷口を上回ったか。今遠征で逆に吉田の存在感が浮き彫りになり、その不動ぶりが際立った。もっとも、本大会直前で新戦力を試すポジションではないだけに、槙野と昌子も当確濃厚だろう。もう一枠を植田と森重が争う構図となりそうだ。

■右サイドバック(予想:2枠)
◎ [→] 酒井宏樹(マルセイユ)
○ [→] 酒井高徳(ハンブルガーSV) ※
○ [→] 遠藤 航(浦和) ※
△ [↓] 宇賀神友弥(浦和) ※
△ [→] 西 大伍(鹿島)
△ [→] 室屋 成(FC東京)
△ [→] 初瀬 亮(G大阪)

 酒井宏は右臀部を痛めて今遠征の招集を辞退した一方、遠藤は帯同したものの右股関節筋損傷で未出場。宇賀神は30歳の誕生日となったマリ戦で代表デビューを飾るなど期待を集めたが、前半終了間際に相手を蹴ってPKを献上。ハリル監督も前半だけで見切りをつけて酒井高を起用しており、評価は下がったか。一方、マリ戦は45分、ウクライナ戦は90分プレーした酒井高にしても守備面で軽率さが散見され、何度も裏を突かれてピンチを招いた。何度か見せたタイミングの良い上がりは評価対象も、全体としてはネガティブな材料が上回っている。もっとも植田をこのポジションでテストした事実からも分かるとおり、決して人材は多くない。残る枠を巡って当落線上の酒井高と遠藤が争う構図だろう。左サイドバックでもプレー経験を持つ点を考えると、酒井高が序列的には上か。

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