日本代表「ポジション別最新序列」 ロシアW杯“23人枠”を巡るサバイバルの行方は?

今回のベルギー遠征を通して各ポジションの序列はどのように変化したのか【写真:Getty Images】
今回のベルギー遠征を通して各ポジションの序列はどのように変化したのか【写真:Getty Images】

3月欧州遠征2試合の結果を受けた、最新勢力図を整理

 バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、3月のベルギー遠征で23日にマリ戦(1-1)、27日にウクライナ戦(1-2)を行い1分1敗で終えた。6月のロシア・ワールドカップ(W杯)開幕まで残り3カ月を切っているなか、攻守両面で課題が浮き彫りとなり、本大会に向けて不安を残す結果となっている。

 W杯のグループリーグで対戦するセネガルを想定した23日のマリ戦は、DF宇賀神友弥(浦和レッズ)がPKを与えて先制を許すも、後半途中出場のFW中島翔哉(ポルティモネンセ)が後半アディショナルタイムに代表デビュー弾を決めて1-1ドローに持ち込んだ。一方、仮想ポーランドと位置づけた27日のウクライナ戦でも先制点を献上。前半終了間際、MF柴崎岳(ヘタフェ)のFKからDF槙野智章(浦和)のヘディング弾で同点に追いつくも、後半に被弾して1-2と敗れた。

 ロシアW杯に向けて、5月14日にW杯予備登録メンバー35人の提出期限を迎える。同30日のガーナ戦を経て、同31日に本大会登録メンバー23人が発表される見込みだ(提出期限は6月4日)。果たして、今回のベルギー遠征を通して各ポジションの序列はどのように変化したのか。そしてロシアW杯の23人に誰が滑り込むのか。ポジション別に最新の勢力図を見ていく。

[対象選手]
2017年と2018年に招集経験のあるメンバー

[序列評価]
◎=メンバー入り濃厚
○=当落線上
△=現状ではメンバー入り困難
[ ]内は、3月ベルギー遠征を受けて序列のアップ「↑」、維持「→」、ダウン「↓」
※=3月ベルギー遠征招集メンバー

■GK(予想:3枠)
◎ [→] 川島永嗣(メス) ※
◎ [↑] 中村航輔(柏) ※
〇 [↓] 東口順昭(G大阪) ※
〇 [→] 西川周作(浦和)
△ [→] 権田修一(鳥栖)
△ [→] 林 彰洋(FC東京)

 昨年11月のブラジル戦とベルギー戦にフル出場した川島が、格上ウクライナ戦に出場。絶対的守護神としての地位を築いており、現時点でそれを揺るがす存在は現れていない。マリ戦で代表3キャップ目を刻んだ中村は好守を披露しており、今遠征で株を上げた数少ない一人と言えるだろう。そのインパクトと今後の伸びしろも踏まえると、東口を上回った印象だ。東口はコンスタントに招集されているがチャンスを与えられておらず、現状では第3GKの扱いだ。11月の欧州遠征で8カ月ぶりの代表復帰を果たした西川は今回落選しており、当落線上の立場。権田と林が食い込む可能性は低そうだ。

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