「自己中心的ではいたくない」 今なお進化を続けるメッシが目指す新境地
好調をキープするバルサFWメッシ、得点数トップも「もっと多くのパスを通したい」
バルセロナはスペイン1部リーグで首位を快走し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもベスト8に進出するなど安定した強さを誇っている。そのなかでアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは勝負どころでことごとくゴールを奪う出色の出来だが、地元アルゼンチンのテレビ局のインタビューで「自己中心的ではいたくない」と発言している。
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メッシはリーガですでに24ゴールを挙げ、ピチーチ(得点王)争いで同僚のウルグアイ代表FWルイス・スアレス(2位21ゴール)、そしてレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(3位18ゴール)を突き放している。単純なゴール数だけでなく、第27節アトレチコ・マドリードとの首位攻防戦での直接FK、CLチェルシー戦2試合で3得点と大事な試合で確実に仕留めている。その勝負強さに、バルサファンが“神格化”するのも無理はないだろう。
そんなメッシだが、スペイン紙「スポルト」によるとアルゼンチンのテレビ局「アメリカTV」のインタビューに応じた。「ボールを奪う前の段階で僕が孤立している、もしくは個人技を発揮しなければならない」という問題を感じておらず、充実ぶりを感じているようだ。その一方でこのようにも話している。
「今僕は、より一層チームのためにプレーしようとしているんだ。もっと多くのパスを通したいし、自己中心的なフィニッシャーではいたくない」
メッシが「トライしている」こととは?
メッシは鮮やかなゴールシーンも注目を浴びるが、チェルシーとのCL第2戦ではフランス代表FWウスマン・デンベレの移籍後初ゴールを冷静にアシストするなど、“人を使う巧さ”も一層磨きがかかっている。リーガ公式サイトによるアシストランキングでも、メッシは12アシストと2位のシスト(セルタ)に3差をつけて首位なのが何よりの証拠だ。
メッシは「僕は今、一つのポジションから別のポジションに移ることにトライしているんだ。今までとは違う形で走ろうとしているよ」と語っている。
今年6月に31歳となるメッシ。10代の頃から鮮烈な活躍を見せ続けているが、今もなお進化を実感しながらプレーしている。
(FOOTBALL ZONE編集部)