「ベンゼマは愛されている」 批判浴びるレアル”9番”を同僚信頼「とてもいい奴」
スペイン紙が報道、アラベス戦でC・ロナウドからPKを譲ってもらい1ゴール
レアル・マドリードは現地時間24日に行われたリーガ・エスパニョーラ第25節アラベス戦で4-0の大勝を飾り、徐々に本来の調子を取り戻している。特に大きかったのは看板3トップ「BBCトリオ」の揃い踏みゴールだ。そのなかで今季リーガでようやく4ゴール目を挙げた元フランス代表FWカリム・ベンゼマについて、同僚から「愛されている」とレアル贔屓のスペイン紙「マルカ」が報じている。
試合はポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの先制点を含む2得点、そして後半開始早々にウェールズ代表FWギャレス・ベイルが奪ったゴールによって勝負はほぼ決していた。そこに終了間際、レアルがPKを獲得すると本来キッカーのロナウドがベンゼマにキッカーを譲り、背番号9はきっちりと成功させてゴールラッシュを締めくくった。
ベンゼマにとっては度重なる批判からロナウドに守られる形でゴールを決めたわけだが、そのような行動を取ってもらえるのは、ピッチ外での過ごし方にあるようだ。同紙によるとチーム内のある選手の「カリムはとてもいい奴だ。アイツとはドレッシングルームで衝突したことがないし、レアル・マドリードの一員としての忠誠心を持っている」とのコメントを紹介している。
ベンゼマはかつてフランス代表時に、同僚のセックステープに関する恐喝で逮捕、拘留された過去がある。それもあってパブリックイメージは良くないが、レアルでは利他的なプレーぶりを見せ、攻撃が促進されている一面もある。同紙も「ベンゼマは愛されている」との見出しでクラブでの立ち位置を紹介しているが、今度は流れのなかから得点を奪うことで、マドリディスタに自らの存在を認めさせることができるだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images