浦和監督が明かしたクラブW杯初戦の起用意図 「サイド攻撃」を重視し長澤を先発から外す

アルジャジーラに0-1敗戦 ACLで活躍した日本代表MFはベンチを温める

 浦和レッズの堀孝史監督は現地時間9日、0-1で開催国代表のアルジャジーラ(UAE)に敗れたFIFAクラブワールドカップ初戦での選手起用について、「サイド攻撃を仕掛けるためだった」と話した。

 堀監督はこの一戦に、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝以降のゲームで存在感を発揮し、11月の欧州遠征で日本代表デビューも果たしたMF長澤和輝をベンチスタートとして、昨年のリオデジャネイロ五輪代表MF矢島慎也をスタメンに抜擢した。また、最終ラインもDF宇賀神友弥を左サイドバックで継続起用し、ブラジル人DFマウリシオはベンチで90分間を終えた。

 試合後、堀監督にこの采配の意図を問いかけると、攻撃のための起用だったということを明かした。

「ボールポゼッションを高めるということよりも、攻撃の最後の局面でのバリエーションを増やしたいという狙いがありました。今日の対戦相手を見た時に、サイドから攻撃を仕掛けるために、このメンバーを起用しました」

 中盤の球際での強さがあり、主にプレッシングと守備面で良さを出す長澤ではなく、クリエイティブなプレーができる矢島をMF柏木陽介と並べ、サイドもオーバーラップができる宇賀神を起用するという狙いだった。その意図通りに、前半28分には右サイドを切り崩しFW武藤雄樹のクロスからゴール前でフリーになったFW興梠慎三が合わせたが、シュートはまさかの枠外。堀監督は「正直なところ、前半に1点を取れていれば…」と沈痛な面持ちで話した。

 

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