3位名古屋が“下剋上”許さず1年でJ1復帰! 4位福岡との昇格PO決勝、0-0で“逃げきる”

風間体制1年目で苦しみながらも目標達成

 後半も名古屋ペースで試合は進んだが、後半13分、ゲームを大きく左右するワンシーンが生まれる。福岡のDF駒野友一が右サイドからピンポイントクロスを供給。これをFWウェリントンが完璧なヘディングシュートでゴールに叩き込むが、オフサイドの判定。スロー映像では微妙な判定だったが、ホームの名古屋は肝を冷やした。

 このシーンを境に両者が攻め合う形が増えていくが、依然として決定機を迎えるのはホームの名古屋だった。同31分には青木が決定的なシュートを放つが、これは福岡のDF堤俊輔がブロック。さらに同39分、左サイドを抜けた途中出場のFW玉田圭司が渾身のシュートを放つが、これもGK杉山力裕に防がれ得点を奪えない。

 最後まで決め手を欠いたものの、守備陣が集中力を切らさず、終盤の福岡の猛攻も凌いで試合はこのまま0-0のドロー。大会規定により、リーグ戦上位の3位名古屋の1年でのJ1昇格が決まった。昨季までJ1川崎フロンターレを率いた風間八宏監督は、苦しみながらも就任1年目での目標を達成した。一方の福岡も1年でのJ1復帰を狙ったが一歩及ばず、来季もJ2リーグで戦うことになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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