J2タイ記録の開幕14連勝と止まらぬ湘南の快進撃 その陰に日本代表DF長友のパーソナルトレーナーが

ぶれない体幹が生んだ揺るがぬ自信

 チョウ監督はトレーニングの成果についてこう言った。

「うちのサッカーは走る部分に重点を置いている。そこで湘南のサッカーと木場さんのトレーニングが相乗効果で、いい効果が出ている。選手もトレーニングの成果をものすごく信じてやってくれている。その部分で効果は出ている。このトレーニングには段階があると木場さんからは聞いている。選手がどんどん興味を持って、上の段階を目指して続けてほしい。うちには若い選手が多いので習慣付けてほしい」

 モチベーションの高い若手は乾いたスポンジのような吸収力を持っている。体幹をしっかりと鍛えることでパフォーマンスをみるみる高めているが、指揮官はこのトレーニングがもたらす別の効果についてこう言及している。

「けがの予防にもなっている。うちは今年、大きな筋肉系のトラブルが出ていない。ひざのじん帯を断裂してしまった選手はいるが、それは事故のようなもの。けが人の少なさ、という部分ではこのトレーニングの成果の1つとして出ていると思う」

サッカーの世界ではつきものの、肉離れなどの筋肉系の故障がトレーニングの効果で解消されている現状を、監督は歓迎していた。

 24日に迎える愛媛戦ではJ2連勝記録更新がかかる大事な一戦となる。

「勝敗は時の運もあるが、頑張ります」

謙虚な姿勢を崩さないチョウ監督だが、その言葉からは揺るぎない自信が感じられた。それは「体幹」というぶれない武器を手にした選手に対する信頼の証なのかもしれない。

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング