シーズン途中の“韓国&中国遠征”は「狂気だ」 バイエルン監督がハメスの疲労蓄積を危惧

ハインケス監督がドルトムント撃破の立役者を称賛も、コロンビア代表遠征には苦言

 バイエルン・ミュンヘンのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスは、4日のドルトムントとの伝統の一戦“デア・クラシカー”で華麗な先制アシストを決めるなど輝きを放ったが、コロンビア代表の一員として韓国と中国へのアジアツアーに参加することが確定。このシーズン途中の“東アジア遠征”に対して、バイエルンを率いるユップ・ハインケス監督は「狂気だ」と苦言を呈している。

 その才能はやはり別格だった。前半16分、バイエルンの背番号11がペナルティーエリア内で“違い”を作り出す。左サイドからMFチアゴが右足でクロスを送ると、エリア内右サイドでハメスがシルキーな胸トラップ。DFマルセル・シュメルツァーら相手3選手の注意を引きつけると、完全にフリーとなったFWアリエン・ロッベンに左足で丁寧に折り返し、これをロッベンが豪快に左足を振り抜いて先制ゴールが生まれた。

 後半39分までハードワークを続け、勝利に貢献したハメスを高く評価するハインケス監督だが、試合後、ドイツ衛星放送「スカイ・ドイツ」でのインタビューで、ハメスが参加するコロンビア代表の遠征日程について聞かれると、「これは狂気だ」と怒りを滲ませた。

 コロンビア代表は10日に韓国の水原にあるビッグバードスタジアムで韓国代表と、14日には中国の重慶オリンピックスタジアムで2連戦を行う。今夏バイエルン移籍後の負傷が癒え、本来のパフォーマンスを取り戻しているハメスだが、欧州トップクラブの監督にとっては南米強豪のシーズン途中の東アジア遠征は、疲労や故障のリスクも高まるため、理解できない様子だった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング