マンCがスターリング獲得へ90億円を用意か 英紙が報じる
今季無冠危機に直面するマンCが今夏、チーム改革に踏み切る?
今季無冠の危機に直面しているマンチェスター・シティが今夏の移籍市場でリバプールのイングランド代表FWラヒーム・スターリングを5000万ポンド(約90億円)の移籍金で獲得する可能性が浮上した。英地元紙「サン」が報じている。
現在リバプールはスターリングと契約延長交渉を進めており、週給10万ポンド(1800万円)の好条件を提示しているが、スターリング側は今季終了時までオファーが出揃うのを待つ構えだという。
一方、欧州CL16強でバルセロナに2年連続で敗れ、リーグ戦でも1試合少ない首位チェルシーに勝ち点6差をつけられているマンチェスター・Cのマヌエル・ペレグリーニ監督は今季終了後に解任される可能性が浮上しているが、クラブ上層部は来季監督人事に関わらず、チームの刷新を検討。オイルマネーで潤う強豪は移籍金に糸目をつけない方針だという。
マンチェスター・Cはこれまでスター選手を次々と獲得した補強戦略のツケで、トップチームにおけるホームグロウン(自国育成)選手の少なさが深刻化。リーグ戦、欧州CLともに一定数の自国育成選手をベンチ入りさせる必要があるが、今季の主力ではイングランド代表GKジョー・ハート、MFジェームズ・ミルナー、フランス代表DFガエル・クリシー程度。ミルナーが今季終了後に移籍する可能性が浮上しており、その面でも“メイド・イン・イングランド”の新鋭スターリングはマンCの補強ポイントと完全に合致する。
ペレグリーニ監督もイングランド人選手の補強の必要性を認めている。「イングランド人選手を保有することは大事だが、クラブが売ろうとしない選手と契約できるのか。スターリング? もしも、リバプールに1億ポンドを持っていけば可能かもしれない」と語っていたが、クラブはその半額で獲得を狙う方針のようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images