日本代表10月2連戦「ポジション争いの構図」 8カ月後のW杯へサバイバル激化

大迫の牙城に挑む武藤と杉本

 そして、センターFWでは大迫勇也(ケルン)が地位を確立し、そこに武藤とFW杉本健勇(C大阪)が挑戦するのが、今回の招集メンバーでの構図だろう。もちろん、招集外となっているFW岡崎慎司(レスター)は計算のできる実力者。今季のJ1リーグで得点ランクトップのFW興梠慎三(浦和)などの名前も候補に挙がるが、現時点では岡崎までの4人が競争する形と言えそうだ。

 今回の10月シリーズでは、特に今までレギュラーとしてプレーできなかった選手たちが、どれだけアピールできるかが焦点になるだろう。ハリル監督は「彼ら以外にもチャンスを待っている選手がいる」と話すだけに、ここでアピールできなければ今回外れた選手が復活するか、さらなる新戦力が招集されてチャンスを与えられる可能性が高い。この2連戦では、生き残りをかけた選手たちのプレーに注目したいところだ。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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