バルサからのオファーを固辞したボアテング 「移籍する必要はなくなった」

タレントの流出傾向に変化

 バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表MFジェローム・ボアテングが、今季開幕前にバルセロナからの獲得のオファーを固辞していたことが明らかになった。ドイツ地元紙「ビルト」が報じている。
 バイエルンとは2018年夏まで契約を残しているボアテングだが、昨年のワールドカップブラジル大会優勝後、カンプノウからの誘いが届いたという。
 それを振り返り、ボアテングはこう語った。
バルセロナがどれぐらいの条件を提示してきたのか細かいことは聞いていないけれど、オファーがあったのは事実。バルサのようなクラブが興味を示してくれた ことはすごく光栄なこと。でも、すでに僕はバイエルンでの新しいシーズンを迎える準備をしていたんだ」
 未成年の欧州外国籍選手獲得の規定に違反したバルサは今年1月と今夏の移籍市場での補強禁止処分を受けている。リバプールからウルグアイ代表FWルイス・スアレスなど大型補強を展開したが、ボアテングも狙っていた様子だ。
 バルセロナやレアル・マドリードは、バイエルンなどドイツのトップクラブでプレーする一流選手にとっても、魅力的な名門だが、事情が変わってきたのだろうか。
「チャンピオンズリーグに優勝したいからって、最近はバイエルンからバルセロナに移籍する必要はなくなったしね
 そうボアテングが語ったように、13年シーズンにバイエルンはUEFAチャ ンピオンズリーグ、リーグ、ドイツカップの3冠を達成している。ブンデスリーガの欧州での競争力も高まりを見せており、タレントの流出傾向に変化が生まれたのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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