このゴールは“反フェアプレー”か否か 独3部で乱闘寸前となったワンプレーが議論呼ぶ

レフェリーが笛を吹くまでは…

 メッペン側からすれば煮え切らない思いを抱えることになったこの失点シーンについて、英紙「ガーディアン」電子版の編集者を務めるジェームズ・ダート氏は自身の公式ツイッターで「本日の悪役:ソレン・アイスマンはSVメッペンが傷んでいる選手のために試合を止めた間に得点を決めた」と、フェアプレー精神を問う投稿を行った。これに対して返信欄には「フィフティ・フィフティだ」とのコメントもあれば、「もし傷んだ選手のために試合を止めるなら、立って見ているのではなく、ボールを外に蹴り出すべきだ」「私の目に悪人はいない。メッペンの選手は試合のルールに慣れていないようだ」と、逆にメッペンの選手の対応を問題視する声も出るなど、賛否両論が寄せられた。

 JFA(日本サッカー協会)が公開している「競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン」を例に挙げれば、「負傷した競技者」の項目に「主審は競技者の負傷が軽いと判断した場合、ボールがアウト・オブ・プレーになるまでプレーを続けさせる。競技者が重傷を負っていると判断した場合、プレーを停止する」と記載されている。審判が「軽い負傷」と判断した場合、プレー続行は問題がなく、今回のケースに当てはめればアイスマンのゴールも正当なものとなる。

 イエナ対メッペン戦で起きたこのプレーには賛否両論が巻き起こっているが、双方にとって「審判の笛が鳴るまでプレーを続ける」との鉄則を改めて思い起こさせる出来事になったのは間違いない。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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