デ・ヘアとマンU監督、関係悪化で会話なし? Rマドリード移籍が加速か
好セーブでチーム支えるも、ファン・ハール監督はGKを軽視?
マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアがルイス・ファン・ハール監督と数か月間口をきかないほど関係悪化し、レアル・マドリード移籍への動きが加速していると地元メディアが報じている。スペイン地元紙「アス」が「ファン・ハールの性格がデ・ヘアをレアル・マドリードに引き寄せる」との見出しで伝えた。
マンUは今季獅子奮迅の活躍でチームを支えている守護神と来季終了まで契約を残している。契約満了まで残り17カ月と迫る現在、契約更新の交渉を進め、年俸1000万ユーロ(約13億円)という最大限の条件を用意していると報じられている。
一方、レアルはスペイン代表GKイケル・カシジャスの後継者としてデ・ヘア獲得に乗り出してきたが、守護神にはここにきて移籍に気持ちが傾くような状況となっているという。アス紙によると、デ・ヘアとファン・ハール監督の関係が悪化し、ここ数か月会話がない状態だというのだ。
デ・ヘアの活躍もあり、ユナイテッドは現在、欧州CL出場圏内の4位に位置している。だが、指揮官は活躍するデ・ヘアに対し、「彼は我々に勝ち点をもたらさない。なぜならGKだからだ。彼の仕事はボールをキャッチすること。もしも彼が例外的な存在だと考えているのなら、申し訳ないが、それは違う」と発言するなど、守護神のモチベーションに影響を与えるような言動も目立っているという。
世界屈指のGKに成長したデ・ヘアはかねてから交際相手の音楽家がマドリードを拠点に活動しているために、スペイン復帰を希望していると地元メディアも報じていた。契約延長か移籍か。指揮官との関係悪化が母国復帰へと気持ちを傾けてしまうのか、守護神の決断が待たれるところだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images