アルベルティーニ氏が古巣ミランに厳しい視線 インザーギ体制に「精査」の必要性説く

「ピッチにはリーダーが必要」

「ミランのミュージアムを訪れた時に、クラブに一つ助言した。一つの壁は白く残して、後から書き込むことができるようにしたらどうだろうと、ね。もう今季は2月だが、まだミランはチーム組織を組み立てている最中だ。将来性のある選手たちを集めて組み立てていく。先生、教授となる監督が必要だ。ピッチにはリーダーが必要。モントリーヴォはそのすべてを持っている」

 

 クラブの完成形や青写真を描かずに、目先の結果をひたすら求めるような現在のチームに対し、アルベルティーニ氏は優秀な若手を集め、再建することの重要性を説いている。

 

  一方、「ベルルスコーニ(会長)なしのミランを想像できるか」と質問されたアルベルティーニ氏は「心はノーと言っているが、サッカーの世界が変わったのは 本当だ。彼が会長に就任してから、凄く変わった。だが、計画が必要だ。このミランに何かもっと保証できるバランスをもたらしてくれると祈っているよ」と 語っており、退陣の必要性について否定していない。

 

 かつてのような潤沢な補強費を捻出しない代わりに、戦術面に口を出し、現場介入の目立つシルビオ・ベルルスコーニ会長だが、現在はタイ人起業家グループへのクラブの身売り話も浮上している。アルベルティーニ氏は有力OBの立場から、ピッチ内外で不安要素の多い古巣の現状を心から憂いていた 。

 

【了】

 

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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