日ノ本学園、2年ぶり5回目の日本一! 「サボり上手」の2年生FW澁川が激走ヘッド

耐え忍ぶ展開のなかで、「勝つために相手の嫌がる方をやろうと思った」

 迫力のあるランニングヘッドで日本一の栄光をつかんだ。

 全国高校総体(インターハイ)は4日、ユアテックスタジアム仙台で女子サッカー決勝が行われ、日ノ本学園(兵庫)が1-0で藤枝順心高校(静岡)を下して2年ぶり5回目の優勝を飾った。

 日ノ本学園にとっては、苦しいゲームだった。

 ここまでの3試合を全て大量得点(4点、4点、5点)で勝っている藤枝順心が攻守に積極性を見せ、日ノ本学園は耐え忍ぶ展開となった。田邊友恵監督は「もう少しパスをつなぎたかったけど、つなぎに行ったら、相手のプレスにやられる。それなら、勝つために相手が嫌がる方をやろうと思った」と、前線にエースの宮本華乃(3年)を残してロングパスからカウンターと押し上げを狙うスタイルを貫いた理由を明かした。

 宮本にボールが入ればチャンスだが、いかんせん回数は少ない。前半のシュートは、1本。堅守で無失点を保つことはもちろん、少ないチャンスにどれだけパワーをかけてゴールに結びつけるかが勝利の鍵だった。

 

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