日本が早くボ－ルを動かして攻めることができれば、必ず穴ができるはず。自分たちがボールを持っている時間を長くできれば、チャンスはつくれる。

　逆に、相手に支配されると、試合は難しくなるだろう。ヤヤ・トゥーレを始め、ジェルビーニョ、カルーら中盤の選手は個の質が高く、最後の崩しもうまい。そして、経験を兼ね備えたドログバは現在も世界屈指のストライカーだ。彼らを気持ち良くプレーさせないように、立ち上がりから前線からしっかりプレッシャーを掛けていくことが重要となるはずだ。

　コートジボワールの主要な攻撃の一つは、ドログバのキープ力を活かすためにやや長めのボールを蹴ってくることだ。前線で張っているドログバは、胸トラップで味方に落として展開しようとするが、このとき、全体が間延びしているために孤立しているケースが多い。そのため、3タッチぐらいかかってしまうこともある。そこで、センターバックとボランチでうまく挟み込んでボールを奪い返すことができれば、相手の強みをひとつ消せることになる。