失点後に即「いく?いかない?」 流れ変えた2度の円陣…森保Jが確信した同点弾「自信があった」

2度のリードを奪われるも終盤に追いついた
森保一監督は日本代表は現地時間6月14日、アメリカ・テキサス州のダラス・スタジアムで、北中米ワールドカップ(W杯)グループステージF組の初戦でオランダ代表と対戦し、2-2で引き分けた。勝負を分けたのは2失点目。今大会は得失点で円陣を組むことを徹底し、戦い方のすり合わせをした。同点弾を呼んだポイントはピッチ上での“青空ミーティング”にあった。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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覚悟は決まっていた。同点に追いつくも、後半19分にFWクリセンシオ・サマーフィルに勝ち越し弾を浴びた。2度目のリードを許す展開。キャプテンマークを巻いたMF堂安律がチームメートを集めた。相手が歓喜の渦に包まれる中で、ピッチ上で円になった仲間たちに堂安が聞いた。
「リスクを冒すか、冒さないか」「プレスに行くか、行かないか」
意見は一致した。答えは「行かない」。マンツーマンでプレスをかけに行くのかをすり合わせたが、「絶対に2失点目はしない」(堂安)と安全策をとることにした。ただ、それはこのまま敗戦を待つことではない。背番号10は「絶対に追いつけるという感覚がみんなにあった。焦れずにやれたかな」。4年前のドイツ戦、スペイン戦と同様、ゴールを奪いに行く“策”があると分かっていたからだ。
「ベンチが必ず何か動いてくれると思っていた。3枚替えのメッセージがあったので、比較的冷静に戦えていた」(谷口)
後半30分、森保監督はDF菅原由勢、DF冨安健洋、FW小川航基を投入。4バックに変更し、相手が引いてきたところで一気に押し込んだ。後半44分、コーナーキック(CK)からFW小川航基が強烈なヘディングシュートを放ち、MF鎌田大地が頭で逸らして同点。チーム全員が“確信”していたゴールが生まれ、土壇場で追いついた。
「自分はもう分かっていた。あそこで日本が得点することは自信もあった」(板倉)
今大会、森保ジャパンは得失点の直後に必ず円陣を組んで、意見をすり合わせることをチームの約束事にした。ハイドレーションタイム(飲水タイム)を含めて、戦術を共有。さらにオランダ戦に向けたミーティングでは「0-0のとき」「0-1のとき」「1-2のとき」など、パターンを細分化して状況想定していたという。だからこそ、2失点目後からキックオフまでの短い時間でも意見を一致させ、焦ることはなかった。4年前の経験と自信だけでなく、8年間の積み上げがブレることはなかった。
「本当に我慢比べのゲームになった。最後の5分で必ず相手チームはメンタリティー的に引くので。押し込める時間帯があるというのはカタールW杯の時からわかっていたことですし、試合前から準備できていたことが非常に大きかった」
ピッチ上とベンチで描いた“同じ”シナリオ。阿吽の呼吸でなす意思疎通は森保ジャパンだからこそできたものだった。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)
















