ファン・ハール監督が今夏のデパイ獲得へ マンUは移籍金18億円を準備

オランダ代表の若きエース候補

 マンチェスター・ユナイテッドは、夏の移籍市場の補強第1号としてPSV アイントホーフェンのオランダ代表FWメンフィス・デパイの獲得に乗り出すことになったと、英地元紙「サン」が報じている。

 20歳のアタッカーは、昨年までオランダ代表監督を務めたルイス・ファン・ハール監督のまな弟子でもある。13年10月15日のトルコ戦で代表に初選出されると、昨年6月のワールヅカップブラジル大会では1次リーグのオーストラリア戦と、チリ戦でゴールを決めるなど、大きく成長を遂げた。

 W杯の直後、PSVと契約を延長したデパイに対し、マンUは1000万ポンド(約18億円)の移籍金を提示する方針だという。

 PSVも逸材の流出はやむなしと考えており、フィリップ・コク監督は昨年末、地元雑誌「ヘルデン」の取材に「もちろん、メンフィスは放出することになるだろう。 それは止められないが、仕方のないことだ」と今季終了後の旅立ちを覚悟していた。

 昨年夏の移籍市場でアヤックスからオランダ代表ダレイ・ブリントを獲得したファン・ハール監督は、バイエルンFWアリエン・ロッベン、ASローマMFケビン・ストロートマンらオランダ代表の教え子獲得に動いてきた。指揮官が掲げる独特な3-5-2システムをすでに習熟しているオレンジ軍団の若きエース候補をオランダ人指揮官は獲得できるのだろうか。

 トットナムもリストアップしていると地元メディアが報じているだけに、デパイを巡る争奪戦は加熱しそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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