生え抜き22歳「たくさん言われていた」 先発抜擢→ゴールで結果も「もっと出てこないと」

野澤零温が川崎戦でゴールを決めた【写真:徳原隆元】
野澤零温が川崎戦でゴールを決めた【写真:徳原隆元】

FC東京のMF野澤零温が多摩川クラシコでゴールを決めた

 FC東京は5月2日に行われたJ1百年構想リーグ第14節で川崎フロンターレに2-0で勝利し、暫定首位に立った。この試合でチーム2点目を挙げたのがMF野澤零温だ。ゴールデンウィークの連戦のなかで今季2度目の先発機会を得た下部組織出身のアタッカーは、結果を出せずに厳しい声も受けてきたが、「気持ち良かったですし、ホッとしました」と笑顔を見せた。

【PR】ABEMA de DAZN、2/6開幕『明治安田Jリーグ百年構想リーグ』全試合生配信!毎節厳選6試合は無料!

 先発起用に闘志を燃やしていた。今季初先発となった第8節の東京Vとのダービーでは、2度の決定機を仕留めきれず、勝利に導けなかった。野澤も「ヴェルディ戦の後は落ち込みましたし、反省もしました」と苦い記憶を認める。それでも「それを引きずる選手がいたら、チームの足かせになってしまう。良い流れだからこそ、底上げできるようにと頭を切り替えました」と前を向いた。

 その試合以来の先発だったが、「正直、ダービーの時よりは緊張しませんでした」と語る。「今までどおり、いつも通りの自分を出せれば結果はついてくると思っていました。チームも良い流れできていたので、自分のプレーと気持ちを前面に出すだけでした」と自信をのぞかせた。ダービー以降に積み重ねてきたものが、確かな手応えになっていた。

 そして、その自信が結果につながる。1−0でも勝てば暫定首位に立つ状況のなか、後半12分、MF佐藤龍之介の縦パスを起点にMF佐藤恵允、FW仲川輝人とつなぎ、仲川のカットインに合わせて野澤がゴール前に顔を出しフィニッシュ。この一撃で得失点差でも鹿島を上回った。

 この場面について野澤は、「力さんから『中に入っていけ』と言われ続けていた。『ほら来たでしょ』という感じでした」と明かす。「テルくん(仲川)も自分で打とうとしていたと思いますが、自分があの距離感にいたからこそのゴール」と振り返りつつ、「みんながつないでくれたからこその得点で、自分だけのゴールではありません」とチームメイトへの感謝も口にした。

 今季のFC東京は、多くの選手が出場機会を得ながら結果を残している。この試合も前節の柏戦(3−1)から3人を入れ替え、仲川のアシストから野澤が決める形となった。

「いろいろなことを言われてきましたし、スタメンとサブの差も感じていました。それを覆すには数字が必要でした。まだ完全に覆せたとは思っていませんが、チームの勝利に貢献できたのは嬉しいです」

 一方で、優勝争いを勝ち抜くためには、これまで出場機会の限られていた選手の台頭が不可欠だと強調する。「まだ4連勝かという感覚です。良い流れの中で、自分も乗ることができた。僕のような選手がもっと出てこないといけない。連戦で総力が試される中、プラスアルファとしてチームを底上げしていきたい」と語る。

「優勝はもちろん目指していますが、まずは次の千葉戦で連勝を伸ばすこと。全員でそこに矢印を向けてやっていきたい」と、さらなる飛躍を誓った。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング