代表エースが3か月ぶり弾「強みが出た」 復活の狼煙…圧巻2発に代表OB喝采「何度も動き直している」

オランダで得点を量産する上田綺世【写真:徳原隆元】
オランダで得点を量産する上田綺世【写真:徳原隆元】

【専門家の目|太田宏介】フェイエノールトの上田綺世が2ゴール

 オランダ1部フェイエノールトの日本代表FW上田綺世は現地時間3月8日に行われた第26節NACブレダ戦(3-3)で3か月ぶりのゴールを含む2得点を挙げた。元日本代表DF太田宏介氏も「この時を待ってました」と言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

【PR】ABEMA de DAZN、2/6開幕『明治安田Jリーグ百年構想リーグ』全試合生配信!毎節厳選6試合は無料!

 ◇   ◇   ◇

「ついにですね。やっぱあれだけのロケットスタートをして、評価がどんどん上がっていくなかで、12月以降得点が獲れなくて本人も苦しんだと思う。それでもファン・ペルシーが使い続けていましたし、コーナーキックのところですけど、どんな形であれ彼がゴールを獲った。しかもその後もう1点獲った。これは嬉しいですね」と、太田氏も上田と同様に安堵していた。

 上田は前半19分にコーナーキックに相手との競り合いに勝ちダイビングヘッドで合わせて先制点を記録。ゴールは昨年12月6日のリーグ第15節のズウォレ戦以来、3か月ぶりだった。

「1点目もファーで待っててボールが来ましたってわけではなく、相手とのポジション争いのところフィジカル的でしっかり勝っている。掴まれても負けない強さであったり、相手がいながらも、しっかりコースをとって入っていくところと、身体投げ出してダイビングヘッドで突き刺す強さは、さすがですね。引っ張られているのに、相手が倒れている」

 さらに、2-3と逆転されて迎えた後半7分には左サイドからのクロスに何度も動き直して相手の前に入り頭で合わせネットを揺らした。

「解説の阿部さんが言ってる『先に入らなくなった、我慢できるようになった』はまさにそうで、点決められてない時は、先に入りすぎちゃっていたシーンも多かった。でもこの試合では少し我慢、待てるようになった。スターリングがボールを持っている時から小刻みにポジション変えながら何度も動き直している。たった数秒の中で、前にステップ入れて後ろに入れてみたいな駆け引きをずっとやっている。こういう良い準備をしてる選手、オフザボールの動きの質が、FWにとってものすごく重要ですね。その点上田選手の強みが出たシーンだと思います」

 苦しんだなかでの2ゴールで今季大台の20ゴールとなった。得点ランキングでも2位に7ゴール差をつけているので、得点王になるのも濃厚となっている。

「完全に吹っ切れたと思いますし、チームの順位的なところでも1位とかなり離されてしまいましたし、点を取れなかった期間が長かったとはいえ、リーグで一番点を獲ってるFWに変わりはないんで。とにかくこれを続けて、日本のエースとして、W杯でも君臨してほしい。実績ともにやっぱり上田選手がファーストチョイスに絶対になると思うので、彼のコンディションが上がってきたのはものすごく嬉しいし、日本代表にとっても大きいですからね」

page1 page2

太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

今、あなたにオススメ

トレンド