森保J、2位通過で待つ過酷な「東」 蘇る32年前の記憶…W杯優勝へ立ちはだかる“障害”

日本代表は事前キャンプ地はモンテレイで行う
日本代表の2026年W杯のベースキャンプはテネシー州ナッシュビルとなった。
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事前キャンプはメキシコのモンテレイ。ここはグループステージ第2戦のチュニジア戦の開催地だ。モンテレイでの調整を経て、ナッシュビルに移動。第1戦はダラスでオランダと対戦する。その後、事前キャンプ地だったモンテレイでチュニジアと対戦、第3戦は再びダラス、UEFAプレーオフ勝者との試合だ。
ベースキャンプとなるナッシュビルはMLSのナッシュビルSCのトレーニングセンター。複数の天然芝フィールドに充実した屋内施設があり、2023年に完成したトップクラスの施設とされている。
ナッシュビルの気候は日本の初夏に近いそうだから快適だと思う。おそらく屋外で練習できないほどの気温にはならないだろう。グループステージ2試合を行うダラスまでは飛行機で1〜2時間なので移動負担は軽い。スタジアムは空調があるので気候的な問題はない。第2戦のモンテレイは直行便がないので移動は5時間以上かかるが、すでに一度移動しているので心理的な負担は軽減できるかもしれない。
日本がF組を1位で通過するか2位なのかで、その後の負荷はかなり違ってくる。ちなみに3位でも通過の可能性はあるが、その場合はどの会場になるか予想がつかない。
1位通過の場合、R32はモンテレイ。事前キャンプと第2戦の経験がある。暑いし、乾燥しているが慣れはある。R16はヒューストン。酷暑の地だがスタジアムは冷房が入っているので試合自体への影響はない。移動は約2時間。準々決勝はボストン。時差はあるが1時間なのでほぼ影響はない。気候も比較的涼しい。準決勝は3度目のダラス。
2位通過はかなり条件が変わる。R32のヒューストンはいいとして、R16がニューヨーク(NY)、R8がマイアミなのだ。NYは高温多湿、スタジアムに空調はない。1994年のW杯でも東側は非常に蒸し暑かった。ここで決勝をやること自体どうかと思うスタジアムである。
準々決勝のマイアミはさらに過酷だ。NY以上の高温多湿、スコールもある。NYとマイアミの2試合は体力的にかなり消耗するだろう。準決勝のアトランタは空調付きなので気候の厳しさはないが、人工芝ベースのハイブリッドなので足にくるかもしれない。
日本が決勝まで行くつもりで考えるなら、グループステージは1位通過した方がかなり楽である。ただ、対戦相手を考えると2位通過の方が良い可能性もあるので何ともいえないところだが。
いずれにしても、国土が広く気候も異なりスタジアムの空調もあったりなかったり。今回のW杯はそうした外部条件に左右されるところが大きい大会になりそうだ。
(西部謙司 / Kenji Nishibe)

西部謙司
にしべ・けんじ/1962年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から98年までパリに在住し、欧州サッカーを中心に取材した。戦術分析に定評があり、『サッカー日本代表戦術アナライズ』(カンゼン)、『戦術リストランテ』(ソル・メディア)など著書多数。またJリーグでは長年ジェフユナイテッド千葉を追っており、ウェブマガジン『犬の生活SUPER』(https://www.targma.jp/nishibemag/)を配信している。












