瓦礫の中のピッチで…ガザ地区でサッカー大会が開催 海外メディアが報道「復興の象徴」

ガザ地区のピッチでサッカーが大盛り上がり(写真はイメージです)【写真:AP/アフロ】
ガザ地区のピッチでサッカーが大盛り上がり(写真はイメージです)【写真:AP/アフロ】

英メディア「インデペンデント」が伝えた

 壊滅的な戦争の影響を受けるパレスチナ自治区ガザで、約2年ぶりに5人制サッカートーナメントが開催された。大会には熱狂的な観客が集まり、瓦礫の中で行われた試合は「復興の象徴」として注目を集めた。英メディア「インデペンデント」が伝えている。

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 同メディアは「壊滅的な戦争の中、サッカーの復活はガザの人々に喜びをもたらす」との見出しで報道。ガザ市タル・アル・ハワ地区の廃墟の瓦礫を取り除いた人工芝ピッチで、ジャバリア・ユースがアル・サダカと、ベイト・ハヌーンがアル・シュジャイヤと対戦。両試合は引き分けに終わったものの、コンクリートの壁の穴から中を覗く少年たちや観客は歓声を上げ、ピッチを囲む金網フェンスを揺らしたという。

 イスラエル軍によって人口が激減したジャバリア地区出身の選手、ユセフ・ジェンディヤは「混乱している。嬉しい、悲しい、楽しい、嬉しい」と複雑な心境を明かした。加えて「スタジアムに来ると、亡くなったり、負傷したり、治療のために旅立ったりした多くのチームメイトがいないのが寂しい」と胸の内を明かした。

 ガザ地区では現在も水や食料が不足し、厳しい生活が続いている。そんな中でもジェンディヤは「人々は朝、水を探し、食べ物やパンを探し求める。人生は少しばかり厳しい。でも、一日はまだ少し残されている。サッカーをして、心の中の喜びを少しでも表現できる時間がある」と語っている。

 同メディアによると、この大会のためにサッカー協会は、崩壊した壁の残骸を撤去し、フェンスを設置。古い人工芝を敷き詰めた。かつて9,000席を誇ったヤルムーク・スタジアムはイスラエル軍によって破壊され、今は避難民のテントが並ぶ場所となっている。それでもピッチに立つ選手たちは、サッカーを通じて希望を繋ぎ続けている。

 ベイト・ハヌーンの選手、アムジャド・アブ・アウダは「破壊や大量虐殺的な戦争で何が起ころうとも、私たちはプレーを続け、人生を続ける。人生は続いていかなければならない」と語った。

 10月の停戦後も、イスラエルによる攻撃でガザ地区では少なくとも556人が死亡。住民の約3分の2が強制退去を命じられ、現在も多くが損壊した建物やテントで暮らしている。そんな中で行われたこのトーナメントは、まさに生き抜く力と団結の象徴となったようだ。

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