「どうして泣いてるの?」現地メディアから“屈辱質問” 敗退の日本代表…滲ませた悔しさ

フットサル日本代表はインドネシアに敗戦【写真:河合拓】
フットサル日本代表はインドネシアに敗戦【写真:河合拓】

フットサル日本代表はフットサルアジアカップで開催国インドネシアに敗れた

 フットサル日本代表は2月5日、インドネシアのジャカルタで開催されているAFCフットサルアジアカップ(アジア杯)で、開催国のインドネシアと対戦して延長戦の末に3-5で敗れた。他国は2028年のフットサル・ワールドカップ(W杯)予選を兼ねた大会への強化を主眼に置き、若手を多く起用したなか、今シーズン限りで現役引退を表明しているFP吉川智貴を代表復帰させてまで「優勝」にこだわった日本だったが、大会最終日まで残ることも叶わなかった。

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 木暮賢一郎監督が率いた前回大会、過去17大会で史上初となるグループステージ敗退を喫した日本は、FIFAランクを上げるためにも今大会で結果を出すことが重要だった。高橋健介監督が就任して2年間、アジアでの戦いに向けて強化を続けてきた日本は、今大会のグループステージを3戦全勝で通過。準々決勝では、急速に力を付けているアフガニスタンに対して、完璧な試合運びを見せて6-0の勝利を収めていた。

 この流れで決勝まで勝ち上がりたい日本だったが、試合会場のインドネシア・アリーナに1万人以上の観衆を集めた相手に大苦戦する。序盤こそゴールに迫ったが、FP原田快のシュートが右ポストを叩くなど決定機を生かせないと、流れはインドネシアへ。そして第1ピリオド12分にはゴール前のこぼれ球をFPサミュエル・エコーに押し込まれる形で先制点を許す。その後の反撃も実らずに前半を1点ビハインドで終えた。

 第2ピリオドに入って3分、日本はオウンゴールで追加点を許して追い込まれる。それでもここから同11分にFP本石猛裕のゴールで1点を返すと、歓喜していたインドネシア・アリーナの会場の雰囲気が一変する。すると同15分にも日本は清水が左足でゴールを決め、1-1の同点に追い付いた。

 インドネシアは足が止まり、日本が一気に攻め込めるかと思われたが、第2ピリオド19分には、相手陣内の深くからのキックインで、長い縦のワンツーに対応できず。FPフィルマン・アドリアンザーに再びリードを許すゴールを決められた。絶体絶命の局面で日本はパワープレーを開始。するとFP内田隼太のシュートが相手のハンドを誘発。ビデオサポートでPKが認められると、清水がこれを決めて土壇場で3-3の同点に持ち込んだ。

 第2ピリオドの終盤はインドネシアの方に強く疲労感が漂っていたが、すでに今大会中にFP石田健太郎が負傷離脱、この試合はFP山田凱斗も左膝の負傷で欠き、10人のFPで戦っていた日本も限界が来ていた。延長第1ピリオド残り45秒、FP新井裕生の不用意なパスをカットされてFPレザ・グナワンにゴールを決められると、延長第2ピリオドにもパワープレー返しを決められる。残り1分5秒で日本は再びPKを獲得したが、清水のシュートは大きくクロスバーを越えて行き、得点することはできず。このまま3-5で敗れる結果となった。

 試合後の記者会見では、2018年から2021年までフットサル・インドネシア代表の監督を務め、現在のインドネシア代表の基盤をつくった高橋監督に対して、現地メディアから感謝のコメントが相次いだ。高橋監督は「素直にインドネシア代表が強かったなというところです。自分たちを上回られたという試合だったと思います。このホームの力も、当然あったと思います。その勢いを自分たちが止められなかった。シンプルにインドネシアが強かったと思っています」と、完敗を認めた。

 また、現地メディアの取材に応じたキャプテンの清水は、「どうして泣いているの?」という屈辱的な言葉をかけられながらも、「素晴らしい雰囲気のなかで試合ができたのは、結果は非常に残念でしたが、インドネシアのフットサルの強さや熱を肌で感じられたことは教訓にしたいし、純粋に彼らに称賛を送りたい」と悔しさを滲ませながらコメントした。

 現地メディアによると、大会前に非公開で行われた親善試合では4-1で日本が勝利していたという。しかし、監督はインドネシアがこの試合を自分たちの準備よりも、本番のメンバーで乗り込んでくる日本の分析に使ったという。2年後のW杯予選を兼ねることになるアジア杯に向けて、そうした準備のプロセスから再検証することが不可欠だ。

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