日本対イタリアのドローに透けた“談合” 日韓W杯やJ2最終節でも起きた利害一致の駆け引き

グループ3位通過でEURO優勝の例も

 また昨年のJ2リーグ最終節、北海道コンサドーレ札幌対ツエーゲン金沢でも似たような状況が起きている。最終節前の時点で首位・札幌は昇格プレーオフに回る2位清水、3位松本との勝ち点差3で、J2優勝ならびに自動昇格のためには勝ち点1を積み上げればいい状況だった。一方、同時点で最下位22位のJ3降格圏内だった金沢は、21位ギラヴァンツ北九州の状況次第で入れ替え戦に回れるチャンスがあった。

 そのなかで迎えた一戦はスコアレスのまま推移したが、北九州が0-2と敗色濃厚の状況に。また札幌も無理して攻める必要はない状況となり、終盤にお互いが攻めない展開となった。

 こういった展開を“談合”と表現することもあるが、そこまで積み重ねた勝ち点があったからこそ、という考え方もできる。ウルグアイやイタリアなど強豪には勝利できなかったものの、昨年の欧州選手権(EURO)ではグループ3位通過のポルトガルが悲願の初優勝を果たしたケースがある。それだけに日本は一戦必勝の舞台で力を発揮できるかに注目が集まる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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