優勝を逃していたら「あれがあったからと」 PK失敗で涙も…18歳の本音「少しホッと」

鹿島の徳田誉「やっぱり優勝できなかったら、あれがあったからと言われる」
U-18日本代表は12月18日、SBSカップ国際ユースサッカーで静岡ユースと対戦する。エースとして期待がかかるのは、鹿島アントラーズのトップチーム昇格1年目でJ1リーグ優勝を経験したFW徳田誉。「自分のなかで、すごくメンタル的に強くなれたんじゃないかな」と振り返る1年の集大成として大会に挑む。
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12月6日の最終節で鹿島のリーグ優勝が決定し、余韻に浸る間もなくU-18日本代表に招集された徳田。「呼ばれると分かったときから準備はしていましたし、サッカーをやる、また練習をして試合をするというモチベーションに今はすごくなっているかなと思います」と、肉体的にも精神的にも頼もしい状態だ。
鹿島のアカデミーで育ち、今年1月にトップ昇格。9月27日の名古屋グランパス戦では、2ゴールの活躍を見せた。そんな1年間で、特に成長したのは「やっぱり一番は、メンタルのところ」。約6か月の負傷離脱からの復帰も経験し、「自分のなかで、すごくメンタル的に強くなれたんじゃないかな」と振り返る。
10月5日のガンバ大阪戦では、後半アディショナルタイムにPKを失敗し、引き分けに終わって涙を流した。そんななか、「今までの試合のことは考えずに、自分の持っている力を全て出すというところだけにフォーカスして、次の試合からやっていこうという気持ちでやっていました」と強い精神力で切り換えた。
それでも、優勝争いが最終節までもつれたことで「気にしないと言うと嘘ですけど」と心に引っかかるものも。「やっぱり優勝できなかったら、あれがあったからと言われる。最後の方はチーム一丸となって、優勝に向かってやった結果、勝つことができて。少しホッとした気持ちはありましたね」と安堵した。
また、今大会からはU-20日本代表監督に山口智氏が就任。山口監督が率いていた湘南ベルマーレとは開幕戦で対戦して敗れており、「全員がハードワークして、すごく前に速いサッカーをやっていたイメージがあって。前に前に速くというところは、意識されているという部分は練習でも感じた」と印象を語る。
静岡県内で行われたキャンプ初日でも、身振り手振りを交えての熱血指導を受けた。マンツーマンで立ち位置の修正などを指導される場面もあり、「思いをストレートに伝えてくれるなというところと、やりたいサッカーがはっきりしているので、選手たちはついていきやすいと思います」と食らいついていく。
鹿島の鬼木達監督とはまた違ったタイプの指導を受け、「似ているところもありましたけど、違うところもあった」と新たな気づきもあったという。「やっぱり実績のある監督なので。しっかりコミュニケーションを取りながら、いい形で進んでいければと思います」。頼もしい18歳が、1年の集大成を見せる。
(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



















