千葉が17年ぶりJ1昇格に王手 3点差ひっくり返す劇的展開…デビューの17歳MF姫野が貴重な同点弾

3位の千葉が6位の大宮相手に4-3で勝利
J1昇格プレーオフ準決勝が各地で行われ、フクダ電子アリーナでは2025シーズンJ2リーグ3位のジェフユナイテッド市原・千葉と同6位のRB大宮アルディージャが対戦した。長らくJ1リーグから離れている両クラブの対戦は、一時0-3のビハインドを背負っていた千葉が4-3の大逆転劇を見せて決勝進出を決めている。
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J1昇格プレーオフではJ2リーグとは異なり、VARが導入され、引き分けではシーズン上位クラブが勝ち抜けるという特殊なレギュレーションで行われる。千葉は1週間前のJ2最終節で負傷したMF椿直起がベンチ外でMF杉山直宏が先発入りした。対する大宮はFWオリオラ・サンデー、FW豊川雄太がメンバー外と苦しい台所事情のなか、元日本代表FW杉本健勇、MF泉柊椰が先発している。
互いに序盤からアグレッシブに攻め合う。前半3分には大宮がFKからMFアルトゥール・シルバが直接ゴールを狙うと、直後には千葉が後方からのロングボールカラチャンスを作り、MF石川大地がゴールを狙ったが、シュートを枠に飛ばせなかった。その後も千葉は大宮の最終ラインの裏を突き、アタッキングサードまでボールを運んだがGK加藤有輝のセーブもあり、得点は挙げられなかった。
押し込まれる時間の長かった大宮田が、前半20分にCKを得るとショートCKからDF市原吏音が折り返して最後は泉が押し込んだ。VARチェックが入ったがゴールが認められ、大宮がリードする展開となった。ここからビハインドを負った千葉も攻めたが、相手のミスから得たチャンスでゴールを決められず。逆に大宮は前半32分にDF関口凱心が左足でミドルシュートを放つと、DFに当たったボールがゴールに決まり、大宮が点差を広げて前半を終えた。
後半の立ち上がり3分、攻め込んだ大宮はショートCKからアルトゥール・シルバがエリア外からミドルシュートをゴール左に決め、ダメ押しのゴールを挙げた、後のなくなった千葉は後半16分、トップチームデビューとなる17歳のMF姫野誠を最初の交代カードで切る。
その姫野はいきなりワンツーからエリア内に侵入してチャンスを得てシュートを放ったが、GK加藤に阻まれる。それでも左サイドに入った姫野が攻撃を活性化させると、後半26分には右サイドからのクロスにFWカルリーニョス・ジュニオールがボレーで合わせて1点を返した。
スタンドを黄色く染めたファンのためにも、追加点を挙げたい千葉は後半32分、アルトゥール・シルバが治療でピッチを離れているなか、MFエドゥアルドが強烈なミドルシュートを突き刺して1点差に詰め寄った。さらに同39分、千葉はカウンターから姫野が独走し、ループシュートを決めて3-3の同点に追いついた。
再び追う立場となった大宮も残り時間で反撃に出ようとしたが、4点目は遠くこのまま試合終了。3点ビハインドの絶体絶命の状態から追いついた千葉は、さらにCKからDF河野貴志がダメ押しゴールを決めて、4-3と試合をひっくり返した。2点が必要になった大宮はパワープレーに出たが、追いつくこともできずに試合終了。千葉が大逆転劇を見せてフクダ電子アリーナで行われる決勝進出を決めた。他会場では4位の徳島が5位ジュビロ磐田とドローで終わり、レギュレーションにより徳島が決勝に進出。千葉は徳島と昇格1枠をめぐり争うこととなった。
(FOOTBALL ZONE編集部)





















