森保Jに「絶対必要な選手」 復活の兆し…華麗アシストを代表OB絶賛「発想が浮かばない」

スポルティングの守田英正が今季初のフル出場【写真:ロイター/アフロ】
スポルティングの守田英正が今季初のフル出場【写真:ロイター/アフロ】

【専門家の目|太田宏介】守田英正が今季初のフル出場

 ポルトガル1部スポルティングのMF守田英正は現地時間11月30日に行われた第12節エストレラ戦に先発出場。今季初フル出場となった試合で、軽やかなダブルタッチパスから初アシストも記録した。元日本代表DF太田宏介氏が「今後絶対的に必要な選手の一人」と言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 復活の狼煙を上げるプレーを見せた。3-0とリードした後半9分、守田は自陣からのパス回しで左へ展開すると3列目から前線へと飛び出し、ペナルティーエリア手前でパスを受ける。右足でトラップ後に左足への素早いダブルタッチでFWルイス・スアレスにラストパスを供給しダメ押しの4点目をアシストした。

「そもそもあそこでダブルタッチのような発想が僕には浮かばない」と太田氏は守田の技術に驚嘆し、「しかも流れの中でやれているかつ、スピードを落とさず流れを保ったままシュートまでつなげるというところでは、相手DFもいる中でのプレーなのですごい」と解説しつつ絶賛している。

 守田は負傷や病気によるコンディション不良で日本代表からも遠ざかっており、クラブでも90分間フル出場の機会はここまでなかった。しかし、この試合では復調の兆しを見せ、今季初のフル出場を果たした。

「今シーズン怪我が続いたりコンディションが上がらず代表からも離れてましたし、代わりとなった選手がどんどんコンディションを上げてきて、ポジション争いも激しくなってきている。その中で守田選手の復活はさらに代表の競争を激しくすると思いますし、彼のリーダーシップや統率力、落ち着きは今後強豪国とやっていく中で絶対的に必要な選手の一人だと思う」

 約2か月ぶりのリーグ戦でのスタメンで復調の兆しを見せるパフォーマンスを示した守田。ここからコンディションを上げ、日本代表の熾烈なポジション争いに割って入って行けるのか、今後のプレーからも目が離せない。

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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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