浦和助っ人がJでのプレー継続示唆「日本が好き」 今季で契約満了…今後も「競争の中にいたい」

浦和のマリウス・ホイブラーテン【写真:徳原隆元】
浦和のマリウス・ホイブラーテン【写真:徳原隆元】

ホイブラーテンは今季限りで契約満了となった

 浦和レッズは11月26日に公開トレーニングを行った。今季限りでの契約満了が発表されたDFマリウス・ホイブラーテンは「非常に素晴らしい時期で、僕のキャリアのハイライト」とその時間を振り返った。

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 2023年にノルウェーからやってきたホイブラーテンは、デンマーク人DFアレクサンダー・ショルツ(現FC東京)とセンターバックを組んでJ1最少失点に大きく貢献し、ベストイレブンにも選出された。また、AFCチャンピオンズリーグ決勝のアル・ヒラル(サウジアラビア)との第2戦では、記録はオウンゴールだがセットプレーから決勝ゴールにつながるヘディングシュートも放った。今季は副キャプテンに任命され、ゲームキャプテンを務める試合も多くあった。

 11月16日に契約満了が発表されたホイブラーテンは「浦和での時期は非常に素晴らしい時期で、僕のキャリアのハイライトです。サッカーの世界なのでいろいろなことが起き、それはリスペクトしながら前に進みますが、サポーターもクラブの方々も、周囲で支える方々も、もちろん皆さんが恋しくなりますね」と、今の思いを語った。

 先に浦和に所属していたショルツが、日本語を学んでいることや、日本文化へ傾倒していることが話題になることが多かったが、実はホイブラーテンもかなり日本語を学んできた。今年に入って「天気予報くらいなら分かる」と話していたこともあり、「この日本の文化、毎分毎秒、非常にいい時を過ごさせてもらいました」と笑顔を見せた。そして「20年後に今の時期を思い返したら、本当に素晴らしい、特別な時期を過ごしたんだなと振り返れると思います」と話した。

 特筆すべきことの1つは、浦和加入からの3シーズンで一度も大きな負傷離脱がなかったこと。GK西川周作はホイブラーテンを「鉄人という言葉がピッタリだと思います」と話し、コンディションを見るために実施される体の水分量のテストでも、常に良い数値を出していたと明かす。そして「人間的にも、寄り添ってくれるような兄貴肌みたいなところがあって、誰か選手が落ち込んでいたら声を掛けてくれる。チームのためとか人のために行動できるんです」と話した。

 今後のビジョンについては「やはり競争の中にいたいです。もっと上手くなりたいですし、タイトルがもっと欲しいし、掴みたいですね。それがどこなのかはまだ自分も分かりません」としつつも、「今は日本が好きで、日本のサッカーが好きですね。それはみんながご存知の通りです」という言葉も残し、日本でのプレー継続にも意欲を見せた。

 この日は練習後にファンサービスの時間が取られ、最後までサインや写真撮影を求めるファン・サポーターと触れ合っていた。3シーズンに渡って浦和の最終ラインを支えてきたホイブラーテンは、残り2試合となったシーズンに「もちろん2勝を目指して、一番いい形でシーズンを終わらせたい」と、有終の美を誓った。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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