Jクラブは「2つに分けられる」 星1つが及ぼす影響…経験者が実感「大きい意味がある」

FC町田ゼルビアの前寛之【写真:徳原隆元】
FC町田ゼルビアの前寛之【写真:徳原隆元】

町田の前寛之「アビスパでその味を知り、ここでその味をまた味わうために来た」

 FC町田ゼルビアは11月22日、国立競技場で行われた天皇杯決勝で、ヴィッセル神戸に3-1で勝利した。MF前寛之は今シーズンから加入し、アビスパ福岡時代のルヴァンカップ制覇に続き、自身2度目のタイトル獲得。「アビスパでその味を知り、ここでその味をまた味わうために来たのもあります」と明かした。

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 ボランチで先発出場した前は、福岡時代にはコンビも組んだMF井手口陽介に仕事をさせず。「陣地合戦というか、どちらが相手陣地に蹴り込むなかでセカンドボールを回収していくかというところは、きょうの自分のキーポイントになる、自分の仕事だとも思っていました」と神戸の攻撃陣を機能不全に陥れた。

 町田は悲願のクラブ初タイトルとなったが、2023年のルヴァンカップで福岡にもクラブ初タイトルをもたらしている前。「アビスパでその味を知り、ここでその味をまた味わうために、来たのもあります。、1つ目のタイトルが、クラブにどういうものをもたらすのかもアビスパで実感しました」と持論を語る。

「タイトルを獲ったチーム、獲っていないチームと、2つに分けられるところもあります。前年にタイトルを獲れば、このチームに来たいと思う選手もいるかもしれない。そういう少しのディテールのところもあれば、クラブとして何十年という歴史があるなかでの星1つは大きい意味があるのかなと思います」

 まさにクラブ初タイトル請負人となった前だが、町田では以前には無かったプレッシャーも感じていたと言う。「アビスパではタイトルを獲れるかもしれないという確率で、あまり高くない期待値を、選手もそうですしサポーターの皆さんもたぶんそういう期待値だったと思います」と周囲の視線の違いを話す。

 昨シーズンはリーグ最終節まで優勝を争い、3位に終わった町田。「サポーターとか、Jリーグのなかでも町田どうなるんだろうというところはあったと思う」とし、「そういう期待をされながら戦うというのも僕自身は初めてでしたし、それができたのでなおさら嬉しさがあります」と優勝の味を噛みしめた。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)



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