人口15万人の島国が初のW杯に王手 突破すれば大会史上“最小の国”に…英注目「大きなチャンス」

W杯出場に王手をかけたキュラソー代表【写真:Eyepix Group/アフロ】
W杯出場に王手をかけたキュラソー代表【写真:Eyepix Group/アフロ】

キュラソー代表がW杯出場に王手

 カリブ海に浮かぶ小国キュラソーが、ワールドカップ(W杯)初出場という歴史的快挙に王手をかけている。現地時間11月18日に行われるジャマイカとの最終戦で引き分け以上なら、本大会出場が決定する。しかし、この大一番を前にチームを率いるディック・アドフォカート監督が電撃離脱したと、英公共放送「BBC」が報じている。

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 キュラソーは人口わずか15万人強(ケンブリッジやハダースフィールドとほぼ同規模)で、国土面積はマン島よりも小さい。もし本大会出場を決めれば、2018年大会に出場したアイスランドの記録を抜き、「W杯でプレーする史上最小の国となるだろう」と、その快挙の大きさを伝えている。

 10年前はFIFAランキング150位だったチームは、現在82位まで順位を上げている。2026年W杯の出場枠が48か国に拡大されたこと、さらに開催国が自動的に出場権を得たことも「キュラソーに大きなチャンスを与えた」と指摘。予選ではここまで9試合で7勝を挙げるなど、好調を維持している。

 この歴史的な試合を目前に、チームを率いる78歳のベテラン、アドフォカート監督が「家族の理由」でチームを離れ、オランダに帰国した。アドフォカート監督は今年1月から指揮を執り、チームを予選グループの首位に導いていた。「キュラソーは、アドフォカート不在の間、アシスタントコーチが指揮を執り、監督は連絡を取り続けると発表した」と、緊急事態の舞台裏を報じた。

 チームの構成も独特で、「オランダ人監督に加え、チームの大半はオランダ生まれだ」という。オランダにルーツを持つ選手たちがキュラソー代表を選択しており、シェフィールド・ユナイテッドのタヒス・チョンや、バーミンガムなどでプレーしたジュニーニョ・バクーナらが名を連ねる。

 最終戦で対戦するジャマイカは、キュラソーに勝ち点1差で迫るグループ2位。元イングランド代表監督のスティーブ・マクラーレン氏が率いており、1998年フランス大会以来の出場を目指す。ジャマイカのジャーナリストは、10月の直接対決で敗れたリベンジに燃えているとし、「ジャマイカのホームであり、負けるとは誰も思っていない」と、相手も必勝態勢であることを伝えている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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