欧州強豪がW杯予選敗退の危機 5戦でわずか勝ち点1…名将就任も立て直せず「最悪の部類に入る」

W杯予選で大不振のスウェーデン代表【写真:ロイター】
W杯予選で大不振のスウェーデン代表【写真:ロイター】

スウェーデン代表が苦境

 2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)の欧州予選でスウェーデン代表が苦しんでいる。スイスに1-4で敗れたチームは直近4試合未勝利でグループ最下位に沈む。本大会への実は閉ざされていないものの、英メディアでもタレント軍団の不振が取り上げられている。

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 イングランド・プレミアリーグのリバプールでプレーするFWアレクサンデル・イサクや同トットナムのMFデヤン・クルゼフスキらの攻撃的なタレントをそろえるチームは、スウェーデン史上最強との期待も高かった。しかし、ふたを開けてみれば大不振に陥ってヨン・ダール・トマソン監督の解任に至った。

 スウェーデンのサッカー記者ダニエル・クリストファーソン氏は英公共放送「BBC」に対し、「このチームはスウェーデンの最高のチームの一つだが、結果は最悪の部類に入る」と語ったとしている。

 また、同局に対しレスター・シティでのプレー経験を持つ元スウェーデン代表ポントゥス・コマルク氏は「それぞれの選手が単独でプレーしていて、守備の弱点として中盤には大きなスペースがあることを露呈している。トマソンは少し頑固で、何とかやっていけると思っていたのかもしれない。行きすぎてしまったら、リセットしてやり直す必要がある。だからこそ、コソボ戦が最後になったのだ。彼らは変化を必要としていた」と、監督交代までのチーム状況を語っていたとした。

 しかし、グレアム・ポッター監督による仕切り直しのゲームも大敗に終わってしまった。英紙「ガーディアン」では、このゲームについて「この試合で30分間プレーしたイサクのプレーは明らかに錆びついているように見えた」とされるなど、課題の大きさを報じている。

 一方で、「ポッター監督を酌量すべき状況もあった。ヴィクトル・ギョケレス、デヤン・クルゼフスキ、ルーカス・ベルクヴァル、ヴィクトル・リンデロフといった選手が完全に欠場していた。失敗できる余裕は小さいが、クオリティを持つ選手たちで機能するチームを作る時間はまだある」と、中心選手の復帰に可能性も見出している。

 スウェーデンはUEFAネーションズリーグでの成績により、3月に行われる本大会出場を懸けたプレーオフへの進出は決めている。そのため、11月にもう1試合あるスロベニア戦は重要な実戦機会になる。

 コマルク氏はBBCに対して「プレーオフを勝ち抜いてW杯に出場できれば、ポッターは神になるだろう」と話したという。タレントをそろえながら大苦戦する北欧の雄が、監督交代を契機に復活することができるのか注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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