昇格持ち越しも「神様が栃木で決めろと」 田中パウロ淳一が明かす違和感「いっぱいいっぱいだった」

栃木シティの田中パウロ淳一【写真:徳原隆元】
栃木シティの田中パウロ淳一【写真:徳原隆元】

アウェーで岐阜と対戦し0-2で敗れた

 栃木シティは11月15日、J3リーグ第36節でFC岐阜と対戦し0-2で敗れた。勝利で昇格を決められる状況で完敗となったなったなか、栃木FW田中パウロ淳一が「いつものような前半の入りでダメでした」と振り返った。

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 試合開始前までで3位鹿児島ユナイテッドFC、4位FC大阪と勝ち点差が7。明日の他会場の結果を前に勝利で昇格を決められるなか、アウェー岐阜戦に臨んだ。立ち上がりこそ田中にチャンスが訪れたが、決めきれないと徐々に岐阜ペースに。すると同22分、右サイドを崩されると、最後はクロスから岐阜FW川本梨誉に流し込まれた。

 その後も岐阜にボールを握られ優位に進められ、後半開始直後は栃木が岐阜ゴールに迫るシーンを見せたがネットは揺らせず。そして同23分には再び右サイドを突破されると、MF小西慶太郎がクロスに滑り込んだがボールは自陣ネットに転がりオウンゴールとなった。

 左サイドで先発出場したパウロは、相手2人を置き去りにするドリブルなどの個人技で活路を見出そうとしたが、岐阜に上手く守れた。そして2失点目をした6分後の後半29分に交代となった。

「いつものような前半の入りで、なかなか前にボールを運べず、いつも通りでダメでした。後半までズルズルいってしまったのが反省なんですけど次勝てばいいなと思ってます」と、入りを悔やみつつもすでに切り替えていた。

 また栃木は昨季JFLを優勝しクラブ史上初となるJ3を戦っており、2年連続の昇格が目前となっている状況に「(プレッシャー)は感じない」としつつも、「ボールを前向きにもらえる選手が少なくて、選択肢が少ないからこそ気持ち的にも前向きになれてなかった。僕とか(バスケス・)バイロンにボールを供給して欲しいと言ってましたけど、状況もあってうまくいかずに自分で打開はできましたけど、そうじゃなくてもっとみんなが迷わず前にプレーできたら、もうちょっと良かったんじゃないかなと思ってます」と振り返った。

 パウロ個人としては気負うことなくプレーできたと明かしたが、「他の選手はプレッシャーを感じてることも多分あったと思う。僕らベテランとか、Jリーグを経験してる選手はいつも通りという感じでしたけど、若手の選手とか他のこの試合に懸けている、どちらかというと目の前のことで、いっぱいいっぱいになってる選手が今回多かったと思う。なのでもっと声を出して、自分のところでボールキープをして、前半から雰囲気作れたらよかった」と反省の言葉も口にしていた。

 今日時点での昇格は決まらず、明日、鹿児島とFC大阪がともに敗れると栃木シティの昇格が決まる。持ち越しとなると、次節栃木シティはホームでAC長野パルセイロを迎え、自力で昇格を決めることができる。

 その点について「(他力か自力かは)どっちでもいいんですけど、優勝目指すなら自分たちが勝てばいいと思ってるので、あまり他のチームの結果は気にしてなくて、僕たちが今回勝てば良かったんですけど、ラスト2試合は勝って優勝できたらなと思ってます。神様が『栃木で決めろ』って言ってるんじゃないかなと思ってるので、僕たちは栃木のホームでみんなと一緒に昇格決めたいなと思ってます」と締めくくった。

 果たして明日昇格が決まるのか、それとも来週まで持ち越しとなるのか、他会場の結果にも注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)



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