“応援ボイコット”に選手本音…横断幕に「その通り」 監督は「サポーターと一体に」

浦和レッズの関根貴大【写真:徳原隆元】
浦和レッズの関根貴大【写真:徳原隆元】

浦和サポーターがチャントを歌わず、横断幕に「プレイで声援を勝ち取れ」

 浦和レッズは10月25日にJ1第35節の町田ゼルビア戦を0-0で引き分けた。前節の大敗を受け浦和サポーターがチャントを歌わずに過ごすなか、主将のMF関根貴大は「プレーで示せっていうのはその通りだと思います」と受け止めていた。

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 浦和は18日の前節で横浜F・マリノスに0-4で大敗した。前半だけで4失点のゲームにハーフタイム時点で大きなブーイングが巻き起こり、後半からはサポーターが太鼓に合わせてチャントを歌うような応援はなく、個別のプレーに拍手やブーイングだけがある状態になっていた。

 この日も試合前から浦和サポーターが陣取る北ゴール裏スタンドには「浦和の男ならプレイで声援を勝ち取れ」という横断幕が出され、横浜FM戦の後半と同じようなサポーターの反応で試合がスタートした。

 右サイドハーフでスタメン出場の関根は、背後へ飛び出すような動きも繰り返したが、なかなか味方からのパスは届かなかった。そうした攻撃面での課題を認識しながら、0-0で試合を終えたあとに「メッセージにもあったように、プレーで示せっていうのはその通りだと思いますし、それに値するプレーができなかったなと素直に思います」と受け止めていた。

 前節はベンチで戦況を見つめて終え、町田戦でスタメン復帰したGK西川周作は「ファン・サポーターの姿勢っていうのは、もうウォーミングアップに出た時に受け取った部分があるので、何としても結果で示したかった」と話す。大きなピンチが連続するような展開ではなかったが、要所を締めるプレーで無失点で終えた。

 試合終了後の挨拶でスタジアムを1周する浦和の選手たちが、北ゴール裏に到達する前に足早にサポーターがスタジアムを後にする姿が目立った。拍手の中にブーイングも聞こえる中で浦和の選手たちが一礼したが、特にコールもなく終わった。

 マチェイ・スコルジャ監督は、試合後の記者会見で「サポーターの方々の気持ちはよく分かります。そして、サポーターの方々と一体になってこそ浦和は成功を収めることができると思います」とのコメントを残した。

 シーズン残りは残り3試合となり、11月は日本代表の活動やカップ戦の決勝などで2試合のみ。関根は「次の試合まで時間があり、その後も時間ができる難しい状況ですが、だからと言ってモチベーションがないようなことにはならないですし、シーズンは終わりますが浦和レッズは続いていくので、それぞれの選手が自分の価値を示せるかが大事になると思います」と話していた。

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