2人の現役大学生が示した基準 今年はJ1の舞台で…90分奮闘の直接対決「負けられない」

サイドでマッチアップをした山之内佑成と細井響【写真:徳原隆元】
サイドでマッチアップをした山之内佑成と細井響【写真:徳原隆元】

山之内と細井の現役大学生が活躍を見せた

 柏レイソルは10月25日、J1リーグ第35節で横浜FCとホームで対戦し2-0で勝利した。3試合連続でスタメン出場を果たし、追加点に絡んだDF山之内佑成は「チャンスは作れていたんですけど、やっぱり数字のところで残せなかったのが、まだまだ課題です」と唇を噛んだ。

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 冷たい雨が降る日立台のピッチでは現役大学生同士が火花を散らしあった。東洋大学に在学中の山之内と、新潟医療福祉大学の在学中のDF細井響。ともに4年生で、昨年の全日本サッカー選手権大会で対戦。大学のピッチで対戦した11か月後、J1のピッチで2人が直接対決を果たす。

 試合は後半27分、途中出場のMF山田雄士のミドル弾が決まり柏が先制すると、そのわずか4分後だった。自陣左サイドのスローインからロングボールをFW細谷真大が競り勝つと、こぼれたボールをMF小泉佳穂が回収し一気に敵陣へ。山之内は右サイドを駆け上がり、小泉からボールを受けると、相手DFを剥がして左足シュート。これは相手GKにストップされたが、こぼれ球をMF仲間隼斗が押し込んでリードを2点に広げた。

 山之内は「佳穂くんが前向いた時は、本当に自分が走ったところにパスが出てくるので、自分はスペースを見つけて、走るだけじゃないですけど、そういうとこは逃さないようにしました」とボールを受けるまでを振り返り、「数字のところで残せなかったのがまだまだ課題です」と悔しそうな表情を見せた。

 そして、山之内は細井とのマッチアップについて、同じ現役大学生として、「負けられないですし、そういったところでは1つ、気合いが入るじゃないですけど、そういうのはありました」と少なからずも特別な思いがあったこと話す。

 サイドの攻防で、何度か身体をぶつけ合った球際の戦いはほぼ互角で見応えのあるマッチアップだった。後半途中からポジション変更もあり、マッチアップの回数は減ったものの、山之内と細井の2人は90分間フル出場を果たし、大学生ながらもプロに負けない基準を見せつけた。山之内は「まだまだ足りないものもあります」としながらも、「色々成長しながらできている実感はあります」とプロの舞台で成長を感じている様子だった。

 それでも、「同じ大学生ではありますけど、ピッチに入ったら本当に関係ないと思うんで、まず目の前の相手をに勝つという、大学生というよりかは一人の選手としてどう攻略するかを考えてやってました」と一選手として細井を意識したという。

 柏の選手とは「関係性がよくなってきている」と連携面でも手応えを感じる山之内。優勝をかけたルヴァンカップ決勝と、残りのリーグ戦3試合に臨む。

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