イタリア戦の勝利へ「美しくなくても」 半年ぶりに代表復帰…長谷川唯が重視する「勝ちの経験」

会見に出席した長谷川唯(左)とニルス・ニールセン監督【写真:松尾/アフロスポーツ】
会見に出席した長谷川唯(左)とニルス・ニールセン監督【写真:松尾/アフロスポーツ】

「美しくなくても勝つ」とニールセン監督 キャプテン長谷川は「修正力が求められる」

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、国際親善試合でイタリア女子代表戦を10月25日に控えている。その試合を前に、ニルス・ニールセン監督とチームのキャプテンを担うMF長谷川唯(マンチェスター・シティ)が取材に応じた。

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 ニールセン監督が「美しくなくても“勝ち”にこだわる。賢く必ず勝利を掴む」と強調するなか、長谷川もチームが「結果にこだわる」ことを明言。2年後のブラジルW杯の出場権が懸かる来年3月のアジアカップを見据え、この強豪国との対戦で“勝ちの経験”を積むことの重要性を語った。

 体調不良などの影響もあり、約半年ぶりの代表活動となった長谷川は、現在のチーム状況について「(5月と6月に敗戦した)ブラジル戦とスペイン戦での課題にしっかり取り組めている。久しぶりにみんなと会えて楽しくいい合宿ができている」と充実感を口にする。

 さらに「フィールドの中で何ができるのかを求められている。特にチームがうまくいかない時の“修正力”が大切だと思う。それは自分の得意とする部分でもあるので、試合の中で示したい」と厳しい表情で語った。

 頼もしいキャプテンが久々に合流したことについて、ニールセン監督は「チームが非常にいい状態にあり、長谷川の素晴らしいリーダーシップによって新しい選手も溶け込んでいる」と評価する。

 指揮官は、チーム作りにおいて「コンセプトの浸透を図ってきた“第1段階”から、チームとして団結して鋭く戦って勝ちにこだわる “第2段階”に突入している」と宣言している。

 イタリア戦に向けては、「フィジカルが強いチームなので、いかにタフなプレーを見せられるかも重要。いいゲームをしても負けてしまったらしょうがない。どんな方法でも、賢く勝ちを必ず掴むような試合を期待してもらいたい」と語った。7月の女子ユーロ(UEFA欧州女子選手権2025)でベスト4に残った強豪相手に勝ち切るとした。

 この監督の強い意向を受け、長谷川もチームが進むべき道を明確に示す。「第2段階で一番変わるのは結果にこだわること。ここからW杯に向けて、たくさんの勝ちを経験したい。若いチームでもあるので、勢いをつけていきたい」と、勝利による躍進を期待する。

 なでしこジャパンは、“勝利”という目に見える成果を追求するフェーズへ突入した。アジア、世界の頂点を目指すために「勢い」をつけられるのか。まずは、日本時間25日午前1時15分からのイタリア女子代表との戦いぶりを見守りたい。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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